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フェルナンド・ラス(Fernando L. Ras)氏は1953年アルゼンチン・ブエノスアイレスに生まれる。母国アルゼンチンおよびアメリカで経済学を始めとして英文学、芸術学、建築学など幅広い学問を学び、アルゼンチン経済省および外務省に勤務する。1987年からはアメリカ、アフリカ、ヨーロッパで外交官として各国に駐在し、1997年〜2004年、在日アルゼンチン大使館で経済商務部部長および公使として日本に駐在する。この間、公務の傍ら、カナダ人の写真家に師事して写真を本格的に学ぶ。こうして、以前より興味を抱いていた建築と写真とを合致させて、日本の明治建築(洋館)を撮影し始める。北海道から九州まで足を運び、数多くの作品を制作する。 ラス氏は「明治建築は西洋の文化と日本文化が結びついた独特な建築美を有し、日本人の創造性を示す力強い表現である。こうした匠たちの精神に触れることで日本への理解が深まり、ここに明治建築の真髄に触れた思いである」と述べている。 これら作品は、東京およびキューバ等で個展、グループ展として発表してきている。また、個展をきっかけに写真家・細江英公とも交流を持ち、細江は彼の作品を高く評価している。 写大ギャラリーでは、本年5月、ラス氏より作品51点の寄贈を受け、コレクションとして収蔵している。その中から、今回の写真展を構成している。 なお、ラス氏は現在、母国でアルゼンチン外務省国際通商関係局・輸出振興部長として公務にあたっている。
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長楽館 京都市円山公園内,2003年 ©Fernando Ras
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