大学広報誌えんのき No.36.2002年 夏号01
竣工 ナノ科学研究センター
物質科学、物質創製工学をナノレベルで展開するための中核研究拠点
ナノ科学の研究対象はナノ(10億分の1)メートルの世界である。この微小な世界で原子や分子を操作・制御することで、従来にない性質を持つ新しい物質を開発することができる。半導体集積回路の製造といった情報通信分野や、DNAチップの製造といったライフサイエンスや環境など、様々な分野の基盤になる技術として注目されている。わが国の第2期科学技術基本計画にも、国家予算をもって積極的に支援すべき重要分野の一つとして『ナノテクノロジー・材料』が挙げられている。
本学においても、ナノ科学研究センターがいよいよ本格稼動を始めた。文部科学省に計画が承認され、国家予算の補助を受けて竣工した「ナノ科学研究センター」は3階建て、総面積1238.7㎡に及ぶ研究施設で、ナノ科学研究に必要な数々の実験設備・解析装置を備えている。
ナノ科学研究センターでは、本学の教員・大学院生に加えて、国内外の研究機関、研究者が共同で研究を行なっている。研究の目標はナノ構造・機能の設計法を確立することであり、具体的には「ナノ構造設計・構築への学際的取り組み」と「生体関連機能分子の解析と新規物質への応用」という2つのプロジェクトを推進している。
ナノ科学、ナノ技術の時代を迎えるにあたり、研究効率の向上は大きな課題である。ナノ科学研究センターの研究は、「新規化合物をひたすらに作る」という時代から「考えてから作る化学」への橋渡しとなるものである。新規、かつ複雑な分子システムが効率よく構築される時代がくることが期待される

各階案内
3階 セミナー室・管理エリア
会議室1
会議室2
会議室3
センター長室兼事務室
ミーティング室
研究員室
2階 ナノ構造構築エリア
合成実験室1
合成実験室2
薬品保管庫
廃液貯蔵庫
応急処置室
研究員室1
研究員室2
1階 ナノ構造解析エリア
NMR室
分光分析室
質量・表面分析室
X線構造解析室
設備(センター内)
小角・広角高分解能X線回折装置(RINT2500HR/LC;理学電機㈱)
走査型プローブ顕微鏡(SPM9500J2;㈱島津製作所)
MALDI-TOF質量分析装置(Voyager DE Pro-T;アプライドバイオシステムジャパン㈱)
円二色性分散計(J820;日本分光㈱)
核磁気共鳴装置(FT-NMR)(JNM-EX400WB;日本電子㈱)
核磁気共鳴装置(FT-NMR)(JNM-LA500;日本電子㈱)
FT-赤外・ラマン分光分析装置(JIR7000;日本電子㈱)
環境低負荷対応実験設備(オリエンタル技研㈱)
学内関連設備
フェムト秒モードロックチタンサファイアレーザ(MIra Optima 900-D
;コヒーレントジャパン㈱)
X線光電子分光分析装置(XPS-7000T;理学電機㈱)
オージェ電子分光分析装置(JAMP-7100;日本電子㈱)
X線多結晶材料構造解析システム(RINT2500;理学電機㈱)
X線単結晶自動構造解析システム(MXC18;㈱マックスサイエンス)
質量分析装置(JMS-SA102;日本電子㈱)
竣工 芸術情報館
芸術表現、芸術教育の成果を紹介し、意見や情報を交換する場として設立
芸術情報館は、本学における情報公開と社会貢献の機軸機関(エクステンション・センター)として、地域社会はもとより、広く芸術創造や芸術教育に関心を持つ人々に教育研究の成果を披露し、それを社会資産として共有・活用するための様々な事業を展開する。
各種の展覧会・展示会や公開講座をはじめ、芸術文化に関する社会人向けの再教育プログラム、さらには市民の芸術文化活動を支援する情報サービス等々、これらの実践を通じて大学と社会が互いに協力しながら、美を崇敬する心と知を尽くす技とが調和した、21世紀の新たな精神文化を築くための道程を探る。
1Fは「メインホール」を主とする社会教育用施設、2Fは会議室・Bギャラリーなど、3Fは学生のための教育施設となっている。3Fのメーディアテークにはインターネットに接続した数十台のパソコンを設置しており、学習支援施設として利用できる。
各階案内

3階
メディアテーク
セミナー室
文献室
2階
ギャラリーB
会議室
資料室
展示室
1階
ギャラリーA
メインホール
AVセミナー室
芸術情報館開館記念公開講座 聴いて、観る、「芸と美の昇華」
芸術情報館の開館を記念して、地域の方が気軽に参加できる公開講座を4月20日から7回の日程で開催した。| 絵画の謎を解く | 利光 功(本学教授) |
| 人形 ~ その魅力 | 川本 喜八郎(人形美術家) |
| 敦煌飛天による美的デザイン論 ~ 芸術情報館デザインの源流を訪ねて |
高梨 隆雄(本学教授) |
| ベトナムを撮り続けて | 大石 芳野(本学教授) |
| アバンギャルド映像の今日 | 飯村 隆彦(本学教授) |
| 風と流の美学 ~ 能楽を観るために | 観世 喜正 (観世流シテ方) |
| 映画が主張するもの ~ 映画芸術の諸相 | 遠藤 三朗(本学客員教授) |
