大学広報誌えんのき No.40.2003年 夏号01

えんのき表紙

表紙:七夕祭ゆかたコンテスト入賞者


何故? 何? 知ってる? コウゲイダイガク

東京工芸大学リサーチ

 私達の大学には工学部・芸術学部があるけれど、お互いわからないことや知らないこと、疑問に思うことが多過ぎる、ということでそれぞれの学部の気になる点を、それに関わる先生方に先生方にインタビューしました。
学友会本部が総力を上げてリサーチをしたので是非参考にしてね。

1 「実験」ってどんなことしているの?

 実験といっても工学部には様々な実験の授業があるため、最も基礎的な物理実験の授業について調査した。
 物理実験の授業ではレンズの曲率半径を求めるニュートン・リング実験、振り子の周期を測定して重力加速度を求める実験などを行うが、それらは三つのコンセプトで成り立っている。一つは、基本的な測定装置の取り扱い方を覚えること、二つ目は自然法則に関する知識の習得。三つ目は物理や科学の楽しさを学ぶことだ。
 現在、実験のデモンストレーションをインターネット上で見られるシステムを作成中とのこと。完成すれば授業の予習、復習に大いに役立つだろう。


川畑教授に実験の説明を聞いている取材班

2 図書館前にある「風車」はいったいなに?

 この不思議な形をした風車は小型の風力発電機である。小林教授が他機関と共同で研究を進めているもので、文部科学省の『ミレニアムプロジェクト』にも採択された。現在主流とされる風力発電機は一機何億円もし、しかも広大な土地がなければ設置できない。それをもっと安く手軽に利用できるようにするのが開発の目的だ。不便な場所での発電、暴風対策や太陽電池に変わる自家発電機など、様々な利用価値がある。また、NHKの番組で紹介され、開発者達が考えていた以外の様々な利用方法についても問い合わせがある等、各方面からの注目を浴びている。
 小林教授曰く、「今度できる新体育館の周りに100個程設置して照明設備への電力供給に利用したいと考えています」

図書館前にある風車 小林教授と風車を持つ取材班

3 えっ!「工学部再編」?

 来年度から工学部が、メディア画像学科、ナノ化学科、建築学科、コンピュータ応用学科、システム電子情報学科の5学科に再編される。メディア画像学科は現在の光情報メディア工学科と画像工学科を統合し、両分野を融合した最先端の教育を行う。ナノ化学科では21世紀を担うナノ材料、エネルギー・環境、バイオの3分野が重点となる。建築学科は名称こそ変らないが、教育の内容や体系を大幅に見直して活性化を図る。コンピュータ応用学科とシステム電子情報学科では、現在の電子情報工学科をソフト分野とハード分野に特化させ、より専門的・実用的な内容が学べるようになる。
今回の工学部再編の目的は、より学生の意欲を大切にし、かつ時代や社会の人材ニーズに応えるためということである。

4 「デッサン」の授業はどんなかんじ?

 デッサンの授業の目的は、物の形態や質感、色、物と物との関係、動勢などを描くことで観察力を高め、創作に必要な能力を身に付けることだ。
光と影の形態を理解するために球や円錐、立方体を描いたり、色や質感を捉えるためにバケツとブロックなど全く材質の違うものを描いたりと、授業にはそれぞれのテーマがある。その他にも量感とムーブマンを学ぶための石膏像のデッサンや自らの様々な表情や頭部の量感、頭髪の形や質感の描写などいろいろな技術を応用した自画像のデッサンもある。
デッサンは、全ての芸術の基礎ともいえる。デザイン学科ではもちろん重要だが、写真学科では光と影の勉強になり、映像学科などは絵コンテやプレゼンテーションの役に立つ。芸術にかかわる人達には観察力を養うのが大切で、基礎的な造型力を身に付けるための授業である。


デッサンの授業風景

5 「アニメーション」学科について教えて

 アニメーション学科の施設を見ると、様々な趣向を凝らしていることがわかる。まず驚くのが教室の名前。普通は011、023など数字で書いてあるが、アニメーション学科で使う教室には「Fischinger」、「Pal」などと書いてある。これはアニメーション史に名を残すクリエイター、いわば大先輩達の名前なのだ。Peter Foldesはコンピュータ・アニメーションで有名だが、その名前を冠した教室Foldesはコンピュータ室になっているなど洒落ている。
 授業では専門的な内容だけでなく、幅広い教養を得ることができる。講義にはアニメーション理論的にとらえたものや、その歴史を追うものなどがある。実習にはデジタルとアナログの分野があり、学生が学びたい内容に応じて、サポートでされるようになっている。

 
アニメーション学科の授業風景

6 「芸術情報館」では何をしているの?

 芸術情報館は芸術に関わる知識を広く社会に普及させ、社会的貢献に寄与すると共に、学内の教育的研究活動に利用することを目的としている。
 館内には芸術の専門家を呼び、公開講座などを行えるメインホールがあり、最大260人まで収容できる。他にも個展や展示を行うギャラリーA、Bや、ちょっとした映画館のような視聴覚セミナー室、インターネットに接続したパソコン数十台のあるメディアテークがある。
 公開講座や展示は本学学生だけでなく芸術に興味がある人なら誰でも利用することができる。加藤先生曰く「芸術情報館は、芸術学部だけのものではありません。工学部も芸術学部も同じ東京工芸大学です。ぜひ積極的に中野に利用しに来て下さい。」とのこと。

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