大学広報誌えんのき No.44.2004年 夏号01
発展する厚木キャンパス
10号館
地上7階建。メディア画像学科、ナノ化学科の研究室を集約した工学部の新たな拠点。
旧1号館、旧2号館、旧4号館にあった研究室は、総てこの10号館に集約された。また、化学学生実験室や話題の学習支援センターもこの10号館に配置されている。ここの大きな特徴は環境問題に最大限に配慮した設計。化学系の研究室が多いため、実験などで使用した気体は総て集められ、屋上に設置されたスクラバーで水やフィルターを使って濾過され、無害な大気として放出される。また実験で使用した液体も幾重にも濾過処理をして排水される。もう一つの特徴は安全性。廊下の2ヵ所に黄色くペイントされたスペースがあり、大型の緊急シャワーが設置されている。実験中に薬品が目に入ったり体に浴びた時などの緊急時に、大量の水で洗い流すものだ。工学部専用棟として"分かりやすく使いやすい"をコンセプトに建築学科市原教授の監修によりデザインされた。
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[1・2号館]女子短期大学部として使用していた建物。外観はそのままに、内装が大きく進化した芸術学部棟。
新1号館はアニメーション学科とデザイン学科VC(ビジュアルコミュニケーション)コース、2号館はアニメーション学科で使用している。アニメーション学科では鉛筆を使った従来の技法からCGアニメまで、あらゆるアニメーションに対応出来る設備が整備されている。各部屋名には、著名なアニメ作家の名前が付けられているのがユニーク。デザイン学科の教室では、世界でも有名な家具 デンマークのヤコブセンが作った椅子が目立つ。椅子一つにもデザイン性に優れた物を用意し、学生の感性を刺激するようにと心配りがされている。
[3号館]「優れた環境は教育の一環」がコンセプト。新たに建設した芸術学部メディアアート表現学科の専用棟。
デジタル技術を駆使して芸術を学ぶメディアアート表現学科。完璧な設備がここに整備されている。最新のコンピュータはもちろん、本格的な映像スタジオ、音響ブース、防音工事が施されたサウンドボックスなど、最先端の設備が4階建ての建物の中に効率よく配置されている。「優れた環境は教育の一環」がコンセプトのこの建物では、学生達の感性を刺激し創造力を向上させるようにと、家具は総て海外から一流の物を輸入した。優れた環境の中で優れたクリエイターを育てていくため、教員と学生、学生同士がゆったり語り合うことができるコミュニケーションスペースや、自由にディスカッションが出来るR&D(Research&Development)が特徴的だ。また環境への配慮も忘れてはいない。窓の外に大きく並んでいる縦型ラインは、デザイン的な要素だけではなく、直射日光を避け空調効率を格段に上げる効果がある。また、空調がない廊下や階段には、自然風が通り抜けるようデザインされている。騒音が気になる空調室外機などは、総て屋上に防音対策されて配置しており、近隣住居や自然に優しい設計となっている。

[4号館]コンセプトをカタチに。デザイン学科HP(ヒューマンプロダクト)コース専用棟
まず驚かされるのは広く吹き抜けになったホールに、質感が心地良い木の床。そして大きな階段だ。旧女子短期大学の体育館を改修した4号館は、内外館の色を統一した「ORANGE(通称)」として学生達にも話題を呼んでいる。エントランスに光るロゴから建物のデザイン・色彩プロデュースに至るまでデザイン学科の教授陣が携わり、建物全体の設計は建築学科の市原出教授によって施された。「HPコースでは、製品を利用する人達にどのように使ってもらうかの明確なコンセプトを立て、そのコンセプトを実現するためにどのようなデザインをするかの教育を行っています。その意味ではこのORANGEは私達が行いたいカリキュラムをコンセプトにデザインし具現化したもので、この建物そのものが教材です」と粂田教授。HPコースの学生は、工作室、金属加工室、塗装室、コンピュータルーム、最新のAV機器など総ての機能が整っているORANGEで4年間学び続ける。



