大学広報誌えんのき No.46.2005年 冬号03
キャンパス オフロード ミーティング 東日本大会優勝
モーターサイクルクラブ(MCC)
2004年度長期在外研修記
コンピュータ応用学科(電子情報工学科) 藤橋忠悟
今年度4月から長期在外研修のため、連合王国(英国)のグラスゴー大学で研修をしております。連合王国は、通常日本では単にイギリスと呼ばれていますが、実際はイングランド、スコットランド、北アイルランドとウェールズの各王国の連合からなっています。グラスゴーはスコットランドに位置し、この王国では最大で、ブリテン島でも第2の都市です。人口は70万人程度です。
グラスゴーは産業革命展開の最初の基地としても知られ、英国を世界最大の帝国へと押し上げる原動力となった都市です。産業革命をなし得た直接の原因は蒸気機関の改良で、グラスゴー大学の技術職員であったワットによってなされました。当大学は、このような蒸気機関をさらに学問的に分析して熱力学として体系化させる基礎を築いたケルビン教授、あるいは産業社会構造に関する資本主義経済の基本的法則を見出したアダム・スミス教授等も擁していました。創立は1451年ですから553周年を迎える訳で、アメリカ大陸発見以前から存続してきたことになります。この間、日本に対しては幕末から維新時期にかけての工業化に極めて大きな影響を与えたことでも知られています。
さて、こちらで所属しているナノ集積回路の研究グループは、現在実用レベルで主力のナノMOSトランジスタと次世代の量子効果トランジスタの問題を扱っています。私の研究課題は、量子効果トランジスタに関するもので、特に単電子トランジスタについての研究を受け持っています。グループは15人程度で、教員、客員研究員(含教授)半分と博士課程の学生半分程度の構成になっており、学部生は含まれていません。したがって、セミナーはレベルの高い発表、討議の場となっており、大変有意義な毎日を過ごしております。滞在も残り僅かとなりましたが、研究領域の個人的なつながりだけではなく、大学に対しても利益のあるようなつながりを持てればと思いながら、努力しております。
最後に、ほとんど不可能に近い巡り合わせのおかげで長期在外研修の機会を頂くことができましたが、それを許可して下さった方々、留守をして負担を掛けてしまっている学生諸君、研究室・学科・学部の教員各位に感謝申し上げます。
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