大学広報誌えんのき No.60.2008年 夏号07

研究室紹介

工学部 システム電子情報学科 薄膜デバイス研究室

薄膜デバイスがテクノロジーを進化させる

科学はいったいどこまで進化を続けるのだろう。21世紀に生きている私たちのまわりをパソコン、携帯電話、テレビなどのハイテク機器が取り囲み、すごいスピードで進化を続けている。より小さく、より早く、より省電力に。そのハイテク技術の進歩を支えているのが薄膜デバイスだ。「52年前に開発されたハードディスクは、直径60cmの大きな円盤ディスク、50枚から構成される大型冷蔵庫2個分もある装置で、記録容量はたったの4.4メガでした。若者が音楽を楽しむために使っているi-Podの中に入っているハードディスクは、あんなに小さいにもかかわらず、その1万倍以上の記録が可能になっています。これは、毎年、記憶密度が倍になる。そうした信じられないような開発を何十年も繰り返した結果、実現されています。この研究室では更に記録密度精度を上げるために必要な薄膜の作製法に関する研究を行っています。さらに、次世代のディスプレイとして期待されている有機EL素子に不可欠な透明電極膜のダメージレス成膜法の開発や、環境問題の解決に大きな役割を果たすことが期待されている光触媒薄膜のプラスチック上への成膜法の実現などの研究にも取り組んでいます。高品質で安定した薄膜を作製するために工夫をし、実験を重ね、性質を調べる。トライ&エラーの連続です。」と星陽一教授。真空装置や電子顕微鏡などを使って膨大な量の実験が繰り返し行われている。そして科学者はより高い目標に向かって執念を燃やす。「日々の研究はハードですよ。実験や学会発表などのテーマと格闘しています。頭だけではなく体も鍛えようと研究室メンバーで土曜日には体育館でスポーツを行っています。それが唯一の息抜きですね。」と研究生達。科学の進化。それは彼らが担っている。

薄膜デバイス研究室 薄膜デバイス研究室

星 陽一 教授

新潟の日本一の豪雪地帯で生まれ育つ。新潟大学卒業、東工大・大学院修了。同大学助手を経て1984年本学に。1999年より教授。スパッタ法による薄膜作製技術の開発と透明導電膜、磁気記録用磁性薄膜の作製に関する研究を専門とする。趣味はスポーツ。スキー、バドミントン、野球などを行ってきたが、最近はゴルフ。アメリカ留学中に鍛えた腕で、休日には奥様とコースに出る。

星 陽一 教授

研究室紹介

芸術学部 メディアアート表現学科 デジタルメディアデザイン研究室

新しい価値をプロデュースできるクリエイターを育てる

「このゼミはデジタルデザイン領域になっていますが、デジタルデザインというメディアからの出発ではなく、ニーズを積み上げて表現していく実践的なクリエイティビティの構築を行っています。必要に応じてグループや個人で、付加価値とは? 効く広告とは? などを追求しています。企業が広報ツールとして有益なプランを構築することで、経営に近いところですね。その中からマネジメントやディレクションを思考できる人、新しい価値をプロデュースできるクリエイターを育てています。」と内山雄介准教授。
グラフィックデザイナー、CMプランナー、空間開発企画、都市計画、ITコンサルタント、メディアプロデュサーなど、さまざまな職歴を持ち、最前線で活躍してきた内山准教授の特色を活かしたゼミとなっている。
昨年の東京デザイナーズウイークでは産学協同プロジェクト「サンガク展」にNIKEの企業テーマを表現した作品で出展。コンテナを電車の車内に模して作品を展示した。株式会社ナイキジャパンからはアイテムの完成度の高さと全体構成の良さが高く評価され、今後も共同でさまざまな取り組みをしていきたい、との申し入れがあった。
「このゼミはおもしろいですよ。一つのことを様々な角度から掘り下げて見て考える。視野が広がりますし、自分の可能性が大きくなっているのを感じます。」とゼミ生たち。

デジタルメディアデザイン研究室 デジタルメディアデザイン研究室

内山雄介 准教授

東京藝術大学を卒業後、広告会社においてグラフィックデザイナー、博覧会等のプロデュース関係の仕事に携わった後、シンクタンクに転職。都市計画などの空間開発企画やマルチメディア関連の事業開発、企業の広報戦略などを主にコンサルタント、プロデューサーとして活躍。2000年から現職。好奇心のかたまりで多趣味。時計、車、バイク、自転車、カメラなどデザインと機能性に優れているものには心をひかれ、集めてしまう。

内山雄介 准教授

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