教育学B
| 担当教員名 | 滝沢 利直 |
|---|---|
| 単位数 | 2 |
| 授業区分 | 選択 |
| 年次配当 | 全 |
| 開講区分 | 後期 |
| 授業概要及び 到達目標 |
この講義は、教育学の側面から人間とは何かを考えることを目的とする。 昨今、学級崩壊、いじめ、暴力など、さまざまないわゆる「教育問題」が発生している。そしてその原因は「心」が荒廃しているからであり、したがって「心の教育」が必要であるとされる。そのさい「心」とは何かが明確にされる必要があるだろう。「心」については、心理学や哲学でも多様に説明されている。この授業では、「本質観取」という独自な方法でその意味を取り出すことを試みる。また「心の教育」の内容や方法が明確にされる必要もあるだろう。実践事例を手がかりとしながら、「心の教育」の内容や方法を考察していく。これらのことを明確にすることを通して、人間とは何かを考える。 到達目標:「心の教育」はル-ル感覚の育成と深く関わっていることを理解する。 |
| 授業計画 | 1.心の教育の要請(1) (1) 教育事情 2.心の教育の要請(2) (2) 求められている心の教育の内容(中央教育審議会答申を参照する) (3) 心の教育の問題点(行政文書等を参照する) 3.行政言語で語る心の教育VS哲学言語で語る心の教育(その1) 4.行政言語で語る心の教育VS哲学言語で語る心の教育(その2) 5.「本質観取」という方法(言語ゲ-ム)について(1) -現象学的方法- 6.「本質観取」という方法(言語ゲ-ム)について(2) -「意味」と「価値」について 7.「本質観取」をやってみよう(1) 「なつかしさ」とは? 「嫉妬」とは? 「現実」とは? 8.「本質観取」をやってみよう(2) 「心」とは? 9.「本質観取」をやってみよう(3) 「教育」とは? 10. 人間の自己中心性と相互承認について 11.ル-ル感覚の育成ということ 12. 心の教育の内容と方法(1) -鈴木氏(藤枝市)の実践について-「生徒指導が機能としてはたらく授業づくり」 13.心の教育の内容と方法(2) -金森氏(金沢市)の実践について-「命の授業」 14.心の教育の内容と方法(3) -心の教育を再び一般化してみよう- 15.試験とまとめ |
| 履修上の注意及び 準備学習(予習、復習)について |
出 席: 欠席1/3以上で、自動的に受験資格を失う。 準備学習としては、「本質観取」を一人でときどき試行してみるとよい。また、「格差社会の是正」とか「教育の職業的意義が希薄」という今日の社会の課題について関心をもって調べ、「心の教育」の在り方の考察にそれをぶつけてきてほしい。 |
| 成績評価方法 及び試験方法 |
定期試験と平常点によって評価する。 定期試験は筆記試験。 成績評価は、定期試験80%、平常点20%の割合とする。 |
| 教科書等 | 参考図書: 竹田青嗣著「はじめての現象学」(海鳥社)1700円 J.デュ-イ著「民主主義と教育」松野安男訳(岩波文庫)上巻:840円下巻:693円 西研著「哲学的思考」(ちくま学芸文庫)1260円 本田由紀「教育の職業的意義」(ちくま新書)740円 (資料はその都度に配布する。) |
