「安井仲治 写真展 1930-1941」 (写大ギャラリー) [06月06日(月)~07月31日(日)]

  • 凝視 1931 年
  • 山根曲馬団 馬と少女 1940 年

〔写真展概要〕
安井仲治は、1920 年代から1940 年代初頭まで、関西を中心に活動をした戦前期の日本写真史を代表する写真家です。日本の写真が、世界的な傾向と同時代性を持って表現されるようになった最初期において、安井仲治は様々な新しい芸術理論を積極的に受け入れ、それらをいかにして当時の日本で展開していくかを極めて深い次元で考えていました。
森山大道など現代の重要な写真家にも大きな影響を与えるその軌跡は、写真にとどまらず、近現代の芸術を広く検討していく際にも、とても重要な視点を与えてくれます。同時代の写真家に比べ生前の制作枚数も少なく、現存する作品数も限られる安井仲治ですが、今回の展覧会では、その代表作と言える「流氓ユダヤ」、「山根曲馬団」のシリーズに加え、様々な試みを物語る合計30点のモダン・プリントを展示いたします。

〔作者略歴〕
安井仲治(やすい なかじ)
1903 年 大阪生まれ。裕福な家庭に育ち、幼少の頃から写真に興味を持つ。商業学校を卒業後、家業の洋紙店に勤務しながら本格的に写真を始める。
1922 年「浪華写真倶楽部」に入会し、その後、代表的なメンバーとして、関西写壇に欠かせない写真家となった。同倶楽部の米谷紅浪、梅阪鶯里らと写真研究会「銀鈴社」を結成し、1928 年に「第一回銀鈴社写真展」を開催。1930 年には上田備山らが結成した「丹平写真倶楽部」に参加。
1942 年に早世。没後『安井仲治写真作品集』が刊行された。