酒井孝彦 デジタル絵画展「神々の宴」 (教員個展) [05月27日(金)~06月02日(木)]

「神々の宴」はここ3年程、連作で作り続けている作品群で、GOTHICというアンダーグラウンドの世界を中心に、様々な活動をしている方々を撮影したものです。
アンダーグラウンドの世界の人々は、主に深夜イヴェント等に出没し、音楽、ダンス、演劇、アクセサリー、服飾等、様々なものを作り披露しています。
特に彼等の目を惹く所はその特異なメイク、髪型、衣装等であり、それこそが彼等の対外的なサインで有ったりします。
日本には神社仏閣がありますが、その「神社」での「神」の考えに寄る所、古来様々なもの、例えば「筆の神」「机の神」「川の神」「「山の神」等それぞれに神がいたとされています。その神々もそれぞれ特異な髪、顔つき、衣装等にて奇抜な外見とされていました。だがそんな目立つ神々も、普段一目に映るものではなくむしろ隠れた存在であるとされていました。
そういった考え方で見ると、これらアンダーグラウンドシーンで活躍する彼等も実はそれぞれのジャンルの神であるのではないだろうかと考えてみました。しかも「21世紀の現代」の。
また、アンダーグラウンドシーンは人の出入りも激しいです。「表舞台」で活動出来ない理由を抱えた人もいたりします。
それは表舞台での商業ペースの激しさについて行く事に疲れたり、夢破れ一度は辞めてから再び自分なりのペースでならと始めた人もいますし、精神的な病を抱えながら必死で活動している人もいるからです。勿論健康で、新しい事を始めるのに底辺からの出発としてアンダーグラウンドの地を選んだ人もいます。ですので事情は人それぞれ、様々です。とはいえ、このアンダーグラウンドの世界の中でもまた力つきて去る人、病状が悪化して去る人、これも様々です。
こういった世界の方々と関わるうちに「確かにここに、この人はいた。」という記録と、「しかも『神』であった。」という賛辞を込めての私なりの「肖像画」で有る訳です。
作品中には今は諸事情で皆の前には出れない人もいます。ですが、近々やがてメジャーシーンでも活躍するのではという勢いの方々もいます。
ですが確かな事はこの人達が現在までの日本の(今や世界のですが)アートシーンの底辺を支えて来て尚かつ現在もシーンを引っ張って行っていると云う事であります。
どうぞご来場下さいませ。