建築学科 田村幸雄客員教授が提案する「実大ストームシミュレータ」が日本学術会議の重点大型研究計画に選定

日本学術会議は約1年をかけて議論を重ね、207件の大型施設計画・大規模研究計画を「第22期学術の大型研究計画に関するマスタープラン(マスタープラン2014)」として採択し、3月12日に公表しました。これは、「科学技術立国を旨とする我が国の将来に資するため、国として計画に措置されるべき」内容として国に提言するものです。

さらに、この中から速やかに実施すべきと判断された計画を「重点大型研究計画」として27件選定しており、田村幸雄客員教授の提案する「実大ストームシミュレータ(強風・火災・降雨・降雪・降雹のシミュレータ)および気象災害サイエンスパーク」がその1つとして選定されています。

秒速80m程度の強風と、火災、降雨、降雪、降雹などを同時に再現できる大型ストーム発生装置を建設し、実物大の建物や外装材等の耐風性能を検証すると共に、気象災害サイエンスパークとしても運営する計画です。約170億円の建設費の他に、40万平方mの土地代や運営費を必要とする壮大な提案です。

田村幸雄客員教授は「我が国の風災害は年間数千億円と見積もられ、近年増加傾向にあり、温暖化に伴う気候変化によって、将来、これが益々助長される懸念があります。この実大ストームシミュレータによって、学術面で種々のブレークスルーが図られるだけでなく、合理的構法システムや建材の開発による気象災害の低減は、著しい社会的、経済的効果をもたらします」と語っています。

2013年3月26日