「おおた研究・開発フェア」へ出展 工学部 越地/大海先生

公益財団法人大田区産業振興協会が主催するこのイベントは、大学等研究開発機関や企業の持つ最先端の技術シーズ等を展示し、大田区企業のみならず、日本産業全体の技術革新や新産業分野への参入などイノベーションに結びつける展示会です。来場者と出展者の産学連携や新製品・新技術開発等が促進されることを目的としています。今年度も昨年に引き続き、「羽田イノベーションシティ」を舞台に開催し、100小間(93社・団体)が出展します。また、特設ウェブサイトでは、出展内容の詳細や各種資料、動画等を確認することができます。
本学からは、工学部工学科電気電子コースの越地 福朗教授と工学部工学科機械コースの大海 悠太准教授が下記の内容で出展します。

【フェアの開催期間・場所】
2024年10月10日(木)10時から17時
10月11日(金)10時から16時45分
コングレスクエア羽田及びPIO PARKにて

<工学部工学科電気電子コース 越地 福朗教授>
【出展タイトル】
「外観デザインと調和する超広帯域透明アンテナ」

【技術概要】
本研究では、金や銀などの金属薄膜をITOなどの誘電体薄膜でサンドイッチした誘電体-金属-誘電体積層構造を用いて、ガラスのように光学的に透明なアンテナを実現しています。本研究室で成膜したITO 300nm/Ag 5nm/ITO 30nmを用いた試作アンテナにおいて、76.7%の光学的透過率と81.4%の放射効率が得られ、高い放射効率と高い光学的透明性を両立できることを示しました。特に、得られた80%以上の放射効率は、携帯機器やウェアラブル機器に内蔵される小型アンテナと同等であり実用的です。本研究によって得られた透明アンテナは、外観デザインと調和(デザインと機能を両立)するなど、次世代の無線通信における新しい技術的可能性やデザイン親和性を提供することができます。

【想定される活用例】
本研究の成果によって、窓やガラス・めがねなどの透明なものに透明性を維持したまま、外観に影響を及ぼすことなく、アンテナを付加することが可能となります。
研究者URL:https://www.t-kougei.ac.jp/gakubu/engineering/staff/#kosidhi

<工学部工学科機械コース 大海 悠太准教授>
【出展タイトル】
「AI技術の応用によるヒューマンコンピュータインタラクション」

【技術概要】
当研究室では、AI技術を用いたヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)の研究を行っています。例えば、物体認識と行動認識AIアルゴリズムを用いて、大規模な民族誌映像データベースを解析し、体験型映像インスタレーション作品に応用しています。また、人物の姿勢推定AIアルゴリズムを組み込んだスポーツの協調学習用Webインターフェースを開発し、実際のスポーツトレーニングの場での協調学習の様子を調べています。さらに、大規模言語モデル(LLM)を用いたロボット制御や、AIエージェントとVR技術を組み合わせたキャンパス紹介システム、竹刀の動作解析など、幅広い分野の研究を進めています。これらの研究は、人文学、医療、スポーツ、教育、アート、エンターテインメントなど多岐にわたる分野での応用が期待されています。

【想定される活用例】
工業、人文学、医療、スポーツ、教育、アート、エンターテインメントなど多岐にわたる分野での応用が期待されています。
研究者URL:https://www.t-kougei.ac.jp/gakubu/engineering/staff/#ohgai

第14回おおた研究・開発フェア
https://www.pio-ota.jp/ota-r-and-d-fair/

特設ウェブサイト
越地教授
大海准教授