東京工芸大学芸術学部フェスタ2021電子図録

12 芸術学部フェスタ2021 FESTA-03 作品 The Shape of Buddy —3Dプリンターによる「立体エスキース」 デザイン学科 永井孝也 NAGAI Takaya 1963年 東京・品川原産。1986年 武蔵野美術大学卒。同大学助手を経て1994年 東京工芸大学芸術学部 開設時に就任。 産学(官)共同プロジェクトを授業ヘ数多く展開。 食器、照明器具、家具、ウインドウディスプレイ等を手がけ、現在刃物メーカーのコンサルタントなど兼務。 プロダクトデザイン(あるいは製造業)の分野において3Dプリンター (以下3DP)は、主に外観や機能の評価試作に利用されてきたが、ソ フトウェア含め、かなり低い価格帯が出揃い、個人利用も含めた視点で は、「発想の道具」としての新しい活用方法も考えられる。そのような期 待から授業への導入を進めている。 最終的な目標は「紙と鉛筆」に変わる『立体エスキース』の道具のよう になればと考えているが、実は3DP使用時には、試作物そのものだけ ではなく、サポート(支持)材などの「廃材」もともなって生成されること に問題がある。今回も使用した「FDM:熱溶解積層法式」の3DPで現 在一般的に利用されているPLA:ポリ乳酸(polylact ide)樹脂は、穀 物を主原料とした生分解性とカーボンニュートラルといった特性のバ イオマスプラスチックである。「手軽に利用できる」方法になりつつある ツールであるが、「すてる」前提に立った場合、材料における環境への 配慮も極めて重要な部分である。 今回の作品は、こういった背景で制作した授業利用目的のテストピー スの副産物である。課題のテーマは『注ぐかたち』。サンプルとしてハ ニーピッチャーをデザインし、加えて『デジタルファブリケーション』繋 がりで、レーザー加工によるパッケージも制作した。 (上)ZSrushCoreワイヤーフレーム (下)Fusion360レンダリング

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