東京工芸大学芸術学部フェスタ2021電子図録

8 芸術学部フェスタ2021 FESTA-01 作品 AI Gaudi Sustainable Architecture (AIガウディ・サスティナブル・アーキテクチャ) インタラクティブメディア学科 久原泰雄 KUHARA Yasuo 2001年より東京工芸大学芸術学部にて教育研究に従事。専門はインタラクティブアート、ジェネラティブアート、 スケーラブルアート。近年は人工知能や人工生命を応用した芸術表現を研究し、作品制作を行っている。代表的 な作品として、「AIアーティスト絵画ミラー」、「AI Photographer Rainbow Mutations」、「反応と拡散」などがある。 サグラダ・ファミリアは、アントニ・ガウディが設計したカタロニア・モダニズム建築の代表的な建造物であり、1882 年以来、140年近く経つ現在も持続的に建設中です。サグラダ・ファミリアの生誕のファサードは当初から着彩する 予定でしたが、ガウディの死後、実行されることなく、その着彩のパターンやデザインは今でも未解明のままです。本 作品では未解決の色彩についてAIを用い新たな可能性を提示します。ガウディは複雑な形状に彩色する際、陶器を 細かく砕き、モザイク状に貼るトレンカディス技法を多用しました。本作品で用いたAIはセルオートマトンの一種であ る「ラングトンのアリ」という手法で、格子状のセル内を局所的な規則に従って動くアリをシミュレートした離散的計 算モデルで構成されます。モザイクをセルに見立て、ガウディの彩色ポリシーから導き出された7色6階調の色彩を 用いて、複雑な生命現象のごとく豊かな装飾を生成します。まるで試行錯誤しながら制作する建築家のように持続 的に構造物を着色し続けます。

RkJQdWJsaXNoZXIy NDU4ODgz