科目名 西洋美術史A(History of European Art A)
担当教員 武井 美砂
単位数 2
授業区分 選択
年次配当 1
開講区分 2018年度 後期
科目概要 古代から初期イタリア・ルネサンスまでの西洋美術史を対象とする。この時期に生み出され、今日まで伝わるさまざまな作品について、その作品概要、造形の特徴、技法・材料、制作背景などを概観する。これらを学ぶことで現代にまで通じる西洋の造形伝統とその美的価値について理解を深める。
到達目標 古代、中世の西洋美術の流れを説明できる。また、学んだ知識を自己の研究や芸術表現において活用することができる。 
授業内容 古代ギリシア神話の舞台となった東地中海の美術を手始めに、その後の古代ギリシア美術、ローマ美術の歴史をたどり、西洋美術のルーツの1つが古代ギリシア・ローマ美術にあることを確認する。一方、ローマ帝政期に地中海世界に新たに登場するキリスト教信仰の拡張にともない、発展する中世キリスト教美術に西洋美術のもう1つのルーツがあることを学ぶ。古代美術の遺産が中世キリスト教美術においてさまざまに受け継がれながら変容し、新たな芸術を生み出していく様相を学ぶ。また、ながく西洋美術の主題となっていくギリシア・ローマ神話とキリスト教図像の概要を覚え、さまざまな作品の技法・材料について理解を深めることも併せて行っていく。 
授業計画 1.オリエンテーションとエーゲ海文明(キュクラデス、クレタ、ミュケナイ美術)
2.ギリシア美術の誕生(アルカイック美術、パルテノン時代へ)
3.盛期ギリシア美術からヘレニズム美術へ(古典古代の美術、アレクサンダー大王の時代へ)
4.古代ローマ美術(エトルリア美術からローマ帝政期の美術へ)
5.キリスト教美術の誕生(カタコンベからローマの教会堂装飾)
6.古代末期の美術(ラヴェンナのモザイクと古代末期写本)
7.初期中世美術1(ブリテン諸島、ケルトの美術)
8.初期中世美術2(カロリング・ルネサンスの美術)
9.紀元1000年の美術(アングロ・サクソンの美術、オットー朝の美術)
10.ビザンティン美術の展開(東方キリスト教美術の発展と西洋への影響)
11.ロマネスク美術の誕生(修道院の教会堂、彫刻の復活と発展)
12.ロマネスクからゴシックへ(絵画)
13.ゴシック大聖堂(建築、ステンドグラス)
14.1300年代のイタリア美術から国際ゴシック美術へ(ジョットの芸術、シエナ派とその影響)
15.補遺と全体のまとめ
※ルネサンス以降は、「西洋美術史B」であつかわれます。
履修上の注意 毎回スライド映写を行って授業を進めますので、授業メモをとるためにはハンディ・ライトを用意するとよい。 
準備学習(予習,復習について) 西洋の歴史や西洋の地理に関し、基本的な知識を持っている方が授業内容は理解しやすいはず。かりに世界史の知識が乏しい場合、下記の項に示す参考図書を備えるとよい。配布する神話や聖書の物語は、ニ度、三度読み直すこと。 
試験方法 試験方法は、授業で学んだ基本的な知識を問う一方、受講者が西洋美術に接し思い考えたことに関連した問いを出題します。 試験では、ノート類の持込は不可です。 
成績評価方法 3分の2以上の出席が期末試験の受験資格になります。しかし、学期末試験の評価に出席点は加えられません。受講時に数回提出してもらう小感想文は学期末試験の評価の参考にします。ただし、成績はあくまでも学期末試験の結果によります。 
教科書等 次の教科書を勧めますが、必携ではありません。
水野千依編『西洋の芸術史 造形篇Ⅰ 古代から初期ルネサンスまで』(藝術学舎 2500円税抜)
エルンスト・H・ゴンブリッチ著『若い読者のための世界史』(中央公論美術出版3800円税抜)
備考
ルーブリック{http://www.t-kougei.ac.jp/student/kyoumu/rubric/2018art/201810.pdf}
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連
{http://www.t-kougei.ac.jp/student/kyoumu/curriculum_art/}