科目名 メディア芸術学特講(Media and Art Study)
担当教員 阿部 一直
単位数 2
授業区分 選択
年次配当 3
開講区分 2018年度 前期
科目概要 日本ではいわゆる文化庁のメディア芸術祭の定義として「メディア芸術」を、映画、マンガ、アニメーション、CG、ゲーム、電子機器等を利用した芸術、の総称としているが、本講座では、そのようなアウトプット別の表現ジャンルに捉われず、メディアアートがこれから向かう未来的な方向性に注目し、アート&サイエンス、芸術表現とコンピュータとの関わりを中心に講義を展開する。それらを通じて、複製技術、機械、AI、データビジュアリゼーションなどのトピックを、現在の情報化社会に至る文化の歴史的な変遷を俯瞰しながら、メディアアートの可能性や影響力を抽出していく。あわせて、メディアアートの制作者の現場的視線から、目的・発想・戦略を、具体的プロジェクト事例と技術的背景、製作プロセスをたどりつつ、多様な視点から解析をおこなっていく。
到達目標 メディアアート作品を、クリエーター、プログラマーといった作品の実製作の立場だけでなく、プロデュース、キュレート、プロモート、批評、といった視点での解明や方法論も身につく実践を踏まえた知識や思考能力を蓄積することを目指す。それにより、今後の情報社会における、芸術表現の応用力や未来社会対応力を、幅広く身につけることができる。
授業内容 毎回、具体的事例を、映像や音響も通じて、提示紹介し、解説や比較検討をおこなう。また実作品を、自ら観察し、追求する分析眼を高める知識や教養を身につける。
授業計画 1. メディアアートをどうとらえていくか、イントロダクション
2. メディアアートとアートセンター、フェスティバル、地域の戦略
3. メディアアートにおけるコラボレーション、グループワーク
4. メディアアートと公共性、オープンソース、監視社会、ストリートカルチャー
5. メディアアートと身体表現
6. メディアアート作品分析(ケーススタディ)~ライゾマティクス作品分析
7. メディアアート作品分析(ケーススタディ)~ライゾマティクスとその周辺作品分析
8. メディアアート作品分析(ケーススタディ)~池田亮司作品分析
9. メディアアート作品分析(ケーススタディ)~坂本龍一
10. メディアアートとアーカイブ
11. メディアアートと教育普及
12. メディアアートとバイオテクノロジー、エコテクノロジー
13. メディアアートとAI、人工生命
14. メディアアートと都市論、ジオグラフィ、地域文化
15. 全体総括
履修上の注意
毎回かならず出席をとります。
準備学習(予習,復習について)
予習については次回授業テーマの関連文献の読解とします(60分)。
復習については授業配布プリントを見直して、作品表現や主題内容の確認とします(60分)。
試験方法
試験は60分程度の筆記試験です。
成績評価方法 筆記試験
予習:次回授業への関連事例の事前リサーチ、課題として与えた都内の展示中の作品の鑑賞実践、など
復習:授業で言及した事項、作品、アーティスト、用語、概念の整理、裏付け、および展開リサーチ
*自ら検索する、調べることが重要です。
教科書等 特定の教科書は使いませんが、講義で参考プリントを配布する場合があります。
参考文献:
チャールズ・イームズ、レイ・イームズ『コンピュータ・パースペクティブ:計算機創造の奇跡』(ちくま学芸文庫、2011年、1,400円+税)
ハル・フォスター編『視覚論』(平凡社ライブラリー、2007年、1,400円+税)
ドミニク・チェン『電脳のレギリオ~ビッグデータ社会で心をつくる』(NTT出版、2015年、1,800円+税)
備考
ルーブリック{http://www.t-kougei.ac.jp/student/kyoumu/rubric/2018art/203130.pdf}
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連
{http://www.t-kougei.ac.jp/student/kyoumu/curriculum_art/}