科目名 美術史特講A(Special Topics on Art History A)
担当教員 大森 弦史
単位数 2
授業区分 選択
年次配当 3
開講区分 2018年度 後期
科目概要 「19世紀フランスにおけるアカデミスムとモダニスム」と題して絵画史を中心に論じつつ、〈美術史学〉そのものが孕んでいる方法上の諸問題について多角的に考察する。
到達目標 取り上げられた題材を通して、美術および芸術が政治的・社会的・文化的文脈においていかに条件付けられてきたのかを論じることができる。
授業内容 西洋近代美術史において、マネや印象派などに代表される〈モダニスム〉に比べ、〈アカデミスム〉はしばしば侮蔑的なニュアンスを伴って用いられてきた。既存の体制・制度・概念に寄りかかる者よりも、それらと対立し、孤立し、苦悩する者こそ〈芸術家〉と呼ぶに相応しい、と私たちは考えるからである。しかしこうしたイメージは、19世紀を通じて、文字通り「造られた」ものに過ぎない。この講義では、美術の定義や意味・役割が決定的に変貌を遂げた19世紀において、芸術家たちがそれぞれどのように振舞ったのか、について知ることができ、それは、その延長線上に生きる現代の〈創り手〉にも何らかの指針を提供することとなるだろう。
授業計画 (1) イントロダクション
(2) アカデミスム、モダニスムとは?
(3) 19世紀以前の状況:美術アカデミーの誕生と発展
(4) 19世紀以前の状況2:フランスの美術アカデミーの成立と発展
(5) 新古典主義とアカデミー再編
(6) ダヴィッドと、その弟子たち
(7) ロマン主義の台頭
(8) 七月王政と折衷主義の流行
(9) レアリスムの衝撃
(10) マネと1863年落選者展
(11) アカデミスムと〈アール・ポンピエ〉
(12) 印象派グループの独立運動
(13) 印象派以後の美術運動
(14) サロン(官展)の終焉
(15) まとめ
履修上の注意 西洋美術史に対する基礎知識を前提として講義を行う。「西洋美術史A」および「西洋美術史B」を履修していることが望ましいが、初学者にも配慮していく。
準備学習(予習,復習について) 受講者は必要に応じて美術全集・入門書などをあたり予習・復習に努めること。
【要する時間】予習・復習あわせて120分以内。
試験方法 期末レポートを課す。詳細は授業内で案内する。
優秀なレポートは、後日、所定の方法で掲示する。
成績評価方法 全体を100点として評価する。
(1) 平常点(授業への参加度など):30点
(2) 期末レポート:70点
*原則的に出席が2/3未満の者には単位認定しない。
教科書等 教科書は用いないが、参考図書は随時紹介する。
必要に応じて資料を配布する。
備考
ルーブリック{http://www.t-kougei.ac.jp/student/kyoumu/rubric/2018art/203720.pdf}
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連
{http://www.t-kougei.ac.jp/student/kyoumu/curriculum_art/}