科目名 学芸員基礎(Elementary lessons in Museum)
担当教員 藤田 一人
単位数 2
授業区分 学芸員選択
年次配当 1
開講区分 2018年度 後期
科目概要 本授業では、日本の美術館(及び博物館)の学芸員が、専門的知識や方法論以前に知っておくべき、日本の美術と美術界の現実的諸相をできる限り具体的に検証。一般社会と繋がる身近な存在として“美術・芸術”を捉え、その意味と意義を考えていきます。そのため、美術とそれを取り巻く社会的構造から、文学、音楽、映画等、他分野との関係にも触れて、美術に関する教養を幅広く取り上げていきます。さらに、それらを参考に、素朴な手法を用いた創作表現も試み、実践的な美術館学・博物館学芸員の基礎教育を目指します。
到達目標 日本の美術館(及び博物館)の学芸員は、博物館法に規定されている学術研究職に留まらず、作品・資料管理、教育・普及、広報活動等、様々な職務をこなさなけばならないのが実情です。そこでは専門分野以外の様々な教養と柔軟な感性が求められます。そのためにも、専門性に囚われない一般常識、等身大の美意識、価値観を幅広く認識し、教養として培うこと。さらに自身の考えを、専門家、一般の人々を問わず、あらゆる人々に率直に問いかける意識と表現力を身に付けることを目標とします。
授業内容 ※科目概要参照
授業計画 [序章]
1.日本の美術館の現状と課題

[検証編:日本美術の文化的風土と社会的構造]
2.美術の分野区分とその意味
3.美術教育の意義と展開
4.美術史という方法と評価
5.美術批評とジャーナリズム
6.美術市場と美術商
7.文化行政と法律

[実践編:鑑賞力と表現力]
8.美的発見と再解釈
9.コレクションの意義と可能性
10.美術と文学
11.美術と音楽、舞踏、映画
12.美術ドキュメンタリーと文化的教養
13.キャラクターの大衆性と社会性

[最終章:美術館の公共性]
14.美術館と社会的倫理の葛藤
15.美術館のあり方を決めるのは誰か
履修上の注意 本授業においては、学生との対話、討論を積極的に取り入れていきます。そこで学生には話を聞くだけの受身な姿勢ではなく、自分なりに講義内容を考え、自分自身の意見を述べることを求めます。また、折々の授業でテーマに沿った表現課題を課すことがあります。
準備学習(予習,復習について) 予習は特に必要とはしませんが、日頃から新聞、雑誌、インターネット等で美術・芸術関連記事や批評、またテレビの美術番組にできる限り目を通して、個々に美術・芸術への関心を高めることを望みます。
試験方法 期末試験は行わず、個々にユニークな表現方法と工夫を要するビジュアル表現(及びその解説文)による期末課題の提出を求めます。
成績評価方法 全体を100点満点とし、その内、平常点(授業中の課題、意見発表、質疑応答を含む)が40%、期末課題が60%という割合で総合評価します。
教科書等 教科書は使用せず、毎回授業内容のレジュメと資料を用意、配布します。
備考
ルーブリック{http://www.t-kougei.ac.jp/student/kyoumu/rubric/2018art/296170.pdf}
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連
{http://www.t-kougei.ac.jp/student/kyoumu/curriculum_art/}