科目名 近世日本美術史特論(Advanced Lectures on History of Modern Japanese Art)
担当教員 新藤 茂
単位数 2
授業区分 選択
年次配当 1
開講区分 2017年度 前期
科目概要 授業は独自の形態を考え、本物の浮世絵を目の前で鑑賞しながら授業を進めます。浮世絵の基礎編から応用編について論じます。 
到達目標 江戸時代の浮世絵の制作工程を理解し、説明できる。
浮世絵の制作工程には、院生それぞれの専門分野である現代アートの制作工程との共通点が多々あることを理解し、発見できる。
浮世絵には、美人絵、役者絵、名所絵、相撲絵、戯れ絵などなど、たくさんのジャンルがあることを理解し、説明できる。
浮世絵に描かれている画題や内容を理解し、説明できる。  
授業内容 ※科目概要参照 
授業計画 (1)下絵と版下絵(下絵は何段階もある)
(2)下絵と板下絵(下絵と版下絵の違い)
(3)改印(出版許可印)の制度(天保の改革を境に変わる)
(4)彫師(墨板を彫る)(「墨板」は現代の「主版」)
(5)校合摺(彫師が摺る・摺師ではない)
(6)浮世絵師(朱一色で校合摺に色指しをする)
(7)彫師(色板を彫る)(「色板」は現代の「色版」)
(8)摺師(試し摺り)と浮世絵師(摺師に出来上がりのイメージを伝える)
(9)摺師(本摺り)
(10)版元と絵双紙屋(錦絵の販売と流通機構)
(11)浮世絵版画の種類(美人絵)
(12)浮世絵版画の種類(役者絵)
(13)浮世絵版画の種類(名所絵)
(14)浮世絵版画の種類(相撲絵)
(15)浮世絵版画の種類(戯れ絵) 
履修上の注意 必ず1回目から授業に参加してください。なぜならば、浮世絵解説書やインターネットでは学習できない世界最先端の内容をやります。したがって、欠席したときの授業内容を自力で補うことはできません。授業内容は、本物の浮世絵を使って説明しますので、独学で理解することはできません。アーティスト、クリエーターには、興味が尽きない授業だと思います。
浮世絵は、現代のインターネットに相当します。絵だけでなく、たくさんの情報が隠れています。
芸術学部の全学科において、作品制作のために役立つ多大なヒントや示唆を浮世絵から発見できると思います。
準備学習(予習,復習について) 予習は必要ありません。浮世絵解説書やインターネットには、間違った情報が満載です。誤った知識を準備するより、頭の中が白紙のほうが理解は早いと思います。基礎から丁寧に説明しますので、復習に力を入れてください。
復習は、図書館で調べたり、インターネットなどで、授業内容に則して、正しい情報だけを検索してください。相違点、疑問点を発見したら、次の授業で必ず質問しましょう。質問は何でも受けます。 
試験方法 定期試験はありません。評価は、授業での「質問」を重視します。浮世絵を観て、たくさん素朴な疑問を持ってください。レポート提出、作品制作を課題にする場合もあります。 
成績評価方法 平常点評価(100%に換算)<授業中の発言、質問、ミニレポート、プレゼンテーションを通して、浮世絵に対する理解度、関心度などを、総合的に判断する。>
浮世絵に関心を持てば、必ず疑問点は自然に生まれてきます。
疑問に思ったことを素直に発言した質問こそ素晴らしい意見です。
教科書等 教科書は使いません。世界最先端の内容なので、授業内容に即した本はありません。
必要に応じてプリントを配布します。浮世絵のカラーコピーも配布します。
ただし、欠席した授業のプリントを見ただけでは理解できません。必ず授業を受けてください。 
備考 友達が受講するから、付き合いで受講する、という人は来ないでください。

浮世絵について、興味が無い人には、退屈で、難しい授業です。
浮世絵について、興味が有る人には、面白くて、楽しい授業です。