科目名 マンガ学特論II(Advanced Lecture on Manga Studies II)
担当教員 伊藤 剛
単位数 2
授業区分 選択
年次配当 1
開講区分 2017年度 後期
科目概要 マンガを近代の視覚表現のひとつととらえ、隣接する映画、文学、絵画等との関係を見据えつつ、技術的な側面を含め表現としての成り立ちについて考察する。マンガ研究のみならず、文化研究一般の成果を踏まえて「マンガ表現」についての理解を深める。
到達目標 マンガ表現についての考察、調査等を行い、それによる新しい知見を得ることにより、表現についてのより深い理解をもとに、マンガ表現の技術的なものに対して新しく提起するができる。
授業内容 マンガを近代の視覚表現のひとつととらえ、隣接する映画、文学、絵画等との関係を見据えつつ、技術的な側面を含め表現としての成り立ちについて考察する。
アニメーションや映像などとマンガの比較検討を可能とする考え方の枠組みを理解するため、具体的に野田謙介論文『マンガにおけるフレームの複数性と同時性について——コマと時間をめぐる試論』の講読を行う。 
授業計画 1. ガイダンス(1) 学生各自の研究目的の発表
2. ガイダンス(2) 学生各自の研究方法の検討
3. マンガ研究の基礎—資料の扱い、図版作成の方法—
4. 野田論文講読(1) コマ枠内部の「時間」—「瞬間」
5. 野田論文講読(2) 「瞬間」の検討—「契機性」と「同時性」
6. 野田論文講読(3) 「仮想的なフレーム」という概念を導く
7. 野田論文講読(4) コマとコマ枠は一致するか?
8. 野田論文講読(5) 「コマ」という概念の検討
9. 野田論文講読(6) 「コマ枠」と「フレーム」の不一致とは
10. 野田論文講読(7) コマ枠外部の「フレーム」
11. 野田論文講読(8) 「小さなページ」という概念
12. 野田論文講読(9) 「フレームの不確定性」とコマ構成
13. 野田論文講読(10) 「瞬間」と「持続」、その往還
14. 野田論文講読(11) 「時間」と「出来事」
15. まとめ 
履修上の注意 マンガ表現について分析的・理論的にアプローチするための考え方の「枠組み」自体を身に着けることを目的としている。授業では学生の理解を確かめながら進める予定でいるが、受け身ではなく主体的に取り組むことを期待する。 
準備学習(予習,復習について) 指定した教科書には、講読で用いる野田謙介論文以外にも、担当教員の論文を含む論文が収録されている。授業と並行してそれらの論考を参照できるよう、読んでおくことが望ましい。
また、学生各自の修士課程での研究対象について、本講義の内容がどのように適用可能であるかを検討することをもって復習とする。 
試験方法 レポートによる。
具体的には授業時間内に指定をする。 
成績評価方法 レポートによる。
教科書等 鈴木雅雄編、伊藤剛、野田謙介、齋藤哲也、加治屋健司、中田健太郎
『マンガを「見る」という体験 フレーム、キャラクター、モダン・アート』
水声社、2800円
備考