科目名 色彩工学特論(Advanced Lecture on Colorimetry)
担当教員 内川 惠二
単位数 2
授業区分 院_選択 講義
年次配当 1
開講年度学期 2018年度 後期
授業概要・学習成果との関連 色彩工学は色情報の入力及び表示機器の原理となっている重要な学問である。「色」は人間 の視-脳系の中で生まれる感覚・知覚であるので、色彩工学を理解するためには、人間の 色覚のメカニズを知る必要がある。本授業の前半では、色覚のメカニズムについて、人間の網膜にある3種類の錐体が光のセンサーとして働く色覚系のフロントエンドから、色の恒 常性といった色覚系の高次処理過程の特性まで学び、「色」の本質を理解する。後半では、色覚特性に基づいている現在の色彩工学について、その基礎を学び、等色、色空間、表色、測色 を理解する。授業では講義とディスカッションを行う。
到達目標 視覚系の絶対感度特性について明所視、暗所視、薄明視を使い分けできる。
色覚系の初期レベルで光から色信号に変換するメカニズムを説明できる。
色覚系の中期レベルで色信号の伝達処理過程を説明できる。
色信号を高次レベルに伝達して、色の見えになるまでの過程を説明できる。
混色、等色の原理を説明できる。 等色関数を用いて、任意の光の三刺激値、色度が計算できる。
加法混色と減法混色の原理を使って、色度を計算できる。
各種色空間と色度図を使うことができる。
色表示機器、色情報入力機器の原理を説明できる。
授業計画 各回の内容の概要を以下に記す。
1.授業のねらい、内容、成績評価方法
2.色とは何か、視覚系、色覚系の構造
3.色覚系のフロントエンド、眼球、網膜、桿体、3錐体
4.閾値の測定法、感度の定義
5.色覚の伝達系、受容野、LGN、輝度チャンネル、色チャンネル
6.色弁別、時空間特性
7.色の見え、表面色知覚
8.色恒常性、色名、色の記憶
9.色覚の個人差、色覚異常、高齢者の色覚
10.等色の原理、等色関数
11.RGB表色系
12.CIE表色系
13.輝度、色度の計算、
14.均等色度図
15.色表示機器、色情報入力機器、カラーマネージメント
履修上の注意 教室は受講者の人数に合わせて変更することがある。事前に教務課に確認すること。
授業日程は、受講者の予定と調整の上、数時限をまとめて実施することがある。
準備学習(予習,復習について) ・予習として、毎回2時間程度かけて、授業に関連する内容を教科書や参考書であらかじめ 学習して、興味のある事項や質問事項をまとめること。
・復習として、毎回の授業終了後に2時間程度かけて、授業で得られた知識を講義ノート上 にまとめ、また、計算演習に関しては授業では取り上げられなかった他の例を自習すること。
成績評価方法,試験方法及び課題(試験やレポート等)に対するフィードバックについて 全体を100点として、評価する。
(1)毎回の小問題の回答(2点×15回=30点)
(2)課題レポートの提出(25点×2回=50点)
(3) 授業中の発言、意見発表などの総合評価(20点)
(4)出席が全授業数の2/3に満たない場合は,成績評価を行わない。
課題に対するフィードバックは毎回レポート提出後に授業時間内で行う。
教科書等 教科書:内川惠二著「色覚のメカニズム-色を見る仕組み」(朝倉書店1998年)
参考書:池田光男著「色彩工学 の基礎」(朝倉書店1980年)
(※学内限定となります。)