研究室紹介 コンピュータ応用学科

セキュアシステム研究室

情報化社会の一歩進んだ安心安全を実現しよう

コンピュータの魅力は、高速な計算・表示・通信機能、それに、大容量記憶機能です。これらの機能は人間の知的作業空間を大幅に拡大し、今日の高度情報化社会を実現しました。しかし、情報システムのトラブルによる社会活動の混乱や情報漏えいなど、新たな問題も顕在化してきました。
この研究室では、情報化社会のさらなる安心安全を実現するための研究をしています。安心については、高品質な情報システムを組織的に開発するためのトレーサビリティに関する理論と実践手法について研究しています。安全については、組織で共有するデータへのアクセス制御、アクセス監視と異常検知技術などを研究しています。

3Dシステム研究室

3次元仮想技術を通して、新しいもの作りを創造する。

近年の物作りの効率化や高精度化が要求されており、3次元CAD・CGが活用されています。また、物作りや医療分野では、事前検討やトレーニングに仮想技術が必要とされており、本研究室では、CADを用いて仮想作業用の力覚を提示する装置を設計し、実際に装置を開発しています。また、それを動作させるアプリケーションソフトウエアも開発しています。これらは、CG技術、ロボット技術やソフトウエア開発技術が重要要素となっており、コンピュータと物作りの接点の研究を進めております。
また、高効率・高機能化を目指したマイクロマシンの設計も進めており、自動車・医療などの分野で必要とされる基礎要素の研究も行っております。

メディア応用研究室

情報メディアの可能性を追求して、もっと便利に・楽しく!

個人レベルで日常的にインターネットに情報発信することが当たり前となった現在、情報メディアはたいへん重要な役割を担っています。私たちの研究室では、情報メディアの中でも特にデータサイズが膨大となる映像情報を有効に活用するため、その品質を損ねることなく少ないデータ量で配信したり保存したりする方法について研究を行っています。また、情報メディア処理の活用して障害者の行動を支援したり、映像や音楽といった異なるメディアを連携させることで、もっともっと便利で楽しい世界を作り上げていきたいと考えています。

人間共生システム研究室

ロボットと人間の関係性が創造する新しい共生世界

おしゃべりをする人工知能やロボットが人間の生活空間に入り込み、活躍する時代になってきました。これにより、自律的主体と人間との間に新しいインタラクションが生じ、これをいかに適切に設計するかによって、全く新しい人間共生世界を作り出すことが可能になります。 我々の研究室では、擬人化エージェントや、ロボットなどの自律的主体が多くの人間と共に生活しそれぞれに対して柔軟なインタラクションをするために、何が必要なのかについて研究しています。たとえば、多くの人間の情報から構築された自然な身振りによって、人間に非常に多くのことを伝えるたり感じたりすることが出来るようになります。ロボットや擬人化エージェントと人間の関係性の研究を通して、将来の新しい世界の設計を実現したいと考えています。

映像情報処理研究室

人間の知能に近づいた新ビジョン技術の実現

人間の画像情報処理の仕組みを活かして、カメラから撮影された映像にその知識を適用する研究を進めています。コンピュータ上で画像を分析・理解し、人間の知能に近づいた新たなビジョン技術の実現を目指し、ロボットビジョンや監視カメラ、自動運転システムなど幅広い分野で応用していきます。

ヒューマンインタフェース研究室

目指せ、人間の知的能力を支援するコンピュータ!

コンピュータは、所詮道具です。ヒューマンインタフェース研究室では、人間がコンピュータに使われるのではなく、人間の得意な発想などを含む知的活動が十二分に発揮できるような、コンピュータサポートシステムの研究をしています。そのためにはまず、人間の知的活動とは何かを追求する必要もあり、また人間の感性や知的な認識などをコンピュータ上でシミュレートする研究も必要です。ちょっと無理かなぁと思えることに、先端技術を駆使し、失敗を繰り返しながら挑戦をしています。
例えば人間の最も得意とする画像処理をコンピュータ上で実現させようとしています。人間と同じように人を見た時にどのような人物であるかを感じ、誰であるかを識別するなど、様々な知的処理に挑戦しています。

オーディオ・ビジュアル・メディア研究室

デジタルとネットワークでオーディオビジュアルの未来を拓く。

デジタル・オーディオは今大きくかわろうとしています。
20年にわたって広く利用されたCDにかわりiPodやDVDの5.1chサウンド、携帯電話の着メロ、インターネット音楽配信など、新しいオーディオ・フォーマットの利用が急速に広がっています。
本研究室ではMPEGオーディオ符号化方式の研究開発を中心に、デジタル・サウンドの未来を拓く研究を進めています。

コンピュータネットワーク研究室

ネットワーク社会の未来を創出

コンピュータネットワークができる前、情報は局在しており誰もがアクセス できるわけではありませんでした。 ネットワークの登場により情報は遍在し 誰でもアクセスできるようになり、 私達の生活を豊にしてきました。 またコンピュータネットワークは誰もが情報の発信者に成り得る性質から 情報の発信者と受けてに存在した壁を取り去り新たな社会を築きつつあります。 コンピュータネットワーク研究室ではネットワークをソフトウェア、ハードウェア 両面から研究を行なっていき社会に貢献します。

学習工学研究室

人の知的活動としての学習をコンピュータにより支援する

人の高度な知的活動の一つとして学習があげられます。学習とは人を成長させるための活動であり、本能的に人間は学ぶことが大好きです。しかし、教育者が学習者からの要求に十分に応えられない場合、学習意欲は減退します。一方で、教育者は一人で多数の学習者を相手にしているため、十分な対応を行うことは容易ではありません。そこで本研究室では、学習のメカニズムや人の認知状態について研究し、適応的に対応するコンピュータの実現を目指しております。学習の本質とは何か、我々は何を学ぶ必要があり、どう成長する必要があるのかを議論し、学生が自らの状態を適切に認知できるようになることを目指します。認知心理学、人工知能、教育工学、学習科学を融合した分野であり、学習についてのモデル化、システム化、およびその実践を行います。

ネットワークシステム研究室

より安全で低コスト・低電力なネットワークシステム構築を目指す!

近年、インターネットユーザの急激な増加及び利用形態の多様化が進んでいます。インターネットを構成している小単位はクライアント・サーバシステムであり、その最適化設計及び実装が重要な課題となると思われます。 ネットワークシステム研究室ではサーバシステムの稼働特性の分析及び低コストでの冗長化システムの構築等の研究を行い、社会に役立つ情報の発信や人材育成を目指します。

知能化システム研究室

人と共存する知能化システムの構築へ

近年、人工知能やビッグデータをはじめとする情報技術の進化にともない、これまでの「モノ」づくりだけではなく、人との相互作用の中から柔軟に「コト」(付加価値)を創出できる知的なシステムの研究開発が注目されています。特定の環境のみならず、システムが未知の環境に対して適応するためには、学習や予測、最適化などに関する枠組みをどのようにシステムに実装するかという議論が不可欠です。本研究室では、「知能化」をテーマに、情報技術、ネットワーク技術、ロボット技術に加え、認知心理学や社会心理学などの知見に基づき、人との相互依存関係を持つシステムにおける諸問題を解決するための研究を行っていきます。

コンピュータ応用学科について