足跡

2017.12.5

現役の教員が作品を展示&発表する「芸術学部フェスタ2017」

芸術学部フェスタ2017
芸術学部

「芸術学部フェスタ2017」は、年に1度、中野キャンパスで開催される、教員の作品展です。現役のクリエイターとしても活動する教員が、自主参加でオリジナル作品を発表しています。

本学は、2016年に文部科学省の私立大学研究ブランディング事業で支援対象に採択された『「色」で明日を創る・未来を学ぶ・世界を繋ぐKOUGEI カラーサイエンス&アート』により、色の研究が進んでいます。今年の芸術学部フェスタのテーマも「色と表現」。教員がどんな作品を発表したか、ご紹介します。

光の惑星からやってきた女神の肢体に色を。ゲーム学科中島教授・室橋助教「ルナ・ガルーダの幻影」

中島教授。バリ島のガムラン音楽をベースにしたBGMも作曲している。

まずご紹介するのは、ゲーム学科の中島信貴教授と室橋直人助教が制作した作品「ルナ・ガルーダの幻影」。これは、プレイヤーが「色の魔術師」となり、光の惑星からやって来て、深い森に迷い込んだ鳥の女神ルナ・ガルーダの無色の肢体に色を蘇らせよう、というゲームです。

「制作期間は約2ヶ月だったので、大変でした。教員も、作品を生み出す苦しみを味わい、戦っています」と語るのは、中島教授。

コントローラーを使い、シアン、マゼンタ、イエローを選び、女神の肢体に単色や重ねて色づけしていく。

このゲームは、設定からアニメーション、音楽まで100%オリジナル。それには、こんな理由があると言います。

「自分にしかできないものをつくり出すから、その人が作る意味がある。だから出来るだけ自分のオリジナルで作るよう学生たちに指導しています『どこかにあるものを引っ張って使っていたら、自分に仕事は回って来ないよ』といつも伝えているんです」と中島教授。
コピーではなく、オリジナルを。まさに、そのお手本ですね。

水滴が音楽に?インタラクティブメディア学科中島助教「DropNotes」

垂らした水滴の大きさで、音量が変わる。

インタラクティブメディア学科の中島武三志助教の作品は、科学実験のようなワクワクする道具の操作で、音楽を作る装置です。

まずはスポイトを抜いて、ろうと(じょうご)を瓶のなかへ。すると、ろうと(じょうご)の先がスイッチとなり、録音が始まります。手を叩くなどをして音を出し、ろうと(じょうご)を取ると、録音が終了。テーブルに水滴を滴下し、腕をガラステーブル上から引っ込めると、センサーが反応し、再生が始まります。そして、時計の針のような光のバーがぐるぐると回り、色水が垂れた部分に反応し、音が流れ出るという仕掛けです。

東京工芸大学にはこういった現代の体験型アートを得意とする教員が、多く在籍しています。

新幹線の流れ行く景色を圧縮し、作品に。田中教授「Express」

田中教授。2008年から、新幹線の利用時に撮りためている。

写真学科の田中仁教授が発表したのは、「Express」。一見、「何かな?」と不思議に思うかもしれませんが、実は新幹線の中から長時間露光で撮影した車窓の景色です。

「この写真は、京都から滋賀に向かう途中の田んぼの景色ですね。田植えが終わった、新緑の頃です。写真は現実を圧縮しているものと考えています。高速で移動している中での撮影は距離も圧縮して取り込んでいます。画像は光と色の固まりで、同時に沿線風景の総体です。記録データ化された画像はプリントされる事で拡大されます。写真は常に圧縮と拡大の繰り返しのため、そこに本質的なものを感じさせてくれます」(田中先生)

ほかにも、デザイン学科では、塚原寿子先生が「、(てん)文鎮」と題して、文字を立体化して作った文鎮を展示。映像学科からは各学科のエピソードを元に作られた短編映画など、全19組の教員の作品がお披露目されました。