
研究
2019.1.21
「本当に良いデザインとは何か」考えていきたい
デザインの現場にいる人間だからこそ教えられることがある
「デザインの現場にいる人間だからこそ教えられることがあると思っています。自分がまだデザイナーとして駆け出しだった頃から、悩み苦しんだことや学んできたことは論理的に整理してきました。プロの現場で体得してきたことを学生たちに伝えていきたいと思います。そして、学生たちと共に『本当に良いデザインとは何か』を考えていきたいと思います」と木住野彰悟准教授。
学生たちはプロのグラフィックデザイナーになることを目指してこの研究室を選んでいる。そんな学生たちにとって、VI(ビジュアルアイデンティティ)やブランディングを中心にデザインの第一線で活躍している木住野准教授は憧れの存在であり目標なのだ。木住野准教授のデザインに対する考え方や姿勢などを学び、自分の中に取り入れようとしている。

『らしさ』を表現する
「学生たちには『らしさを知る』ということを課題にしています。デザインの対象物には必ず『らしさ』というものがあります。例えばビールのパッケージをデザインする時には 『ビールらしさ』を知らないとデザイン出来ません。デザインする対象物の基本や前後関係を知り『らしさ』を表現することが大切だと思っています。その基本がしっかりしていないと、いくら装飾しても違和感のあるデザインになってしまいます。そして手を動かすことの大切さも伝えています。手を動かして考えれば、出来ること、出来ないこと、足りないところ、得意なことが見えてきます」と木住野准教授は語る。
ゼミ合宿

3年・4年と合同で一泊のゼミ合宿。「クレマチスの丘」「江之浦測候所」と拝観させていただき、最後は小田原城へ。ゼミの課題である「サイン計画」を体感するために、木住野准教授が手掛けた「小田原城のサイン計画」を見学。デザインについて語リ合い、同じゼミの仲間として打ち解けあうことができた体験型の研修旅行だった。
※所属・職名等は取材時のものです。
幅広い学びから自分の専門を極め、一生走り続けられるデザイナーになる。
建物などの生活空間や工業製品、ポスター、雑誌、Webなど、私たちの暮らしは様々なデザインで彩られています。幅広い領域の中から自分の可能性に気づくために、本学科では1・2年次に一通りのジャンルを学び、その上で自分の専門に進めるカリキュラムを用意。現役クリエイターとして実績のある教員が、生涯にわたり活躍できる実践力を鍛えます。
