研究

2020.10.26

オリジナリティに富んだ プロのイラストレーターを育てます

芸術学部デザイン学科 イラストレーション研究室

谷口 広樹 教授 Hiroki Taniguchi
遠藤 拓人 准教授 Takuto Endou

教員プロフィール

たにぐち・ひろき
1957年生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。日本橋高島屋宣伝部等を経て、有限会社ビセを設立。グラフィックデザイナー、イラストレーター、画家。東北芸術工科大学助教授を経て、2000年本学に着任。日本グラフィック展グランプリ(PARCO)、JAGDA(日本グラフィックデザイナー協会)新人賞、全国カレンダ-展経済産業大臣賞など受賞。個展、イベント、グループ展など多数。著書に「谷口広樹作品集|芒格札(まんぐざ)の庭」(光琳社出版)、「愛のことば」文/平中悠一(作品社)、「homosapiensaru’swisdom」(トムズボックス)など。東京イラストレーターズ・ソサエティ会員、JAGDA会員。


えんどう・たくと
1979年生まれ。東京工芸大学大学院修了、セツ・モードセミナー修了。書籍の装画・装丁・挿絵を中心に活動。主な仕事として、東野圭吾「プラチナデータ」、伊坂幸太郎「オー!ファーザー」の連載当時の挿絵や、鏡リュウジ「秘密のルノルマン・オラクル」カード絵、中路啓太「ゴー・ホーム・クイックリー」、東山彰良「ファミリー・レストラン」、中山七里「ヒポクラテスの誓い」、真藤順丈「庵堂三兄弟の聖職」、木下昌輝「天下一の軽口男」の装画など多数を手がける。

プロのイラストレーターを育成する場

谷口広樹教授:この研究室はプロのイラストレーターを育てる研究室です。「将来はプロとして生きていく」その決意と覚悟を持った人に来ていただきたいと思います。確かな決意を持っている人には成長が実感できる研究室だと思います。学生の中には絵を描くことは、マンガもアニメもゲームも一緒だと考えている人がいますが、それはまったく違います。我々の研究室はグラフィックデザインのフィールドで活躍するプロを育成する指導をしています。マンガ・ゲーム・アニメとはステージが全く違います。

遠藤拓人准教授:それは例えるなら、野球とサッカーのような違いで、同じ球技であってもルールも、求められる人材も違います。業界もキッチリ分かれているので、自分がどの分野の絵を描く職業を目指すのか、そこを明確にしないと必要なものを選ぶことができず、おおきな回り道をすることになると思います。マンガ・ゲーム・アニメの絵を学びたい人はその学科に行くのがいいです。本学にはそれぞれへ対応できる学科が用意されています。

数ある美術系大学の中でも圧倒的に優れている

谷口:本学のデザイン学科は数ある美術系大学の中でも圧倒的に優れていると思います。その一番の要因は指導をしている教師陣です。プロの現場、第一線で活躍されている先生方が直接指導しているので、学生たちは一流の先生方からクリエイターとしての姿勢や考え方を肌で感じ取ることができるのです。デザイン学科からは優秀な卒業生が育ち、プロの現場で大活躍しています。遠藤先生もその一人です。美術系大学への進学を考えている高校生のみなさんはぜひとも本学の先生方の作品、卒業生の作品を観てください。感じるものがあると思います。

遠藤:「美術で食べていくのはむずかしいのでは?」と思われがちですが、そんなことはないと思います。「美術=絵を描く人=売れない油絵画家」といったイメージが強いようです。周りを見渡せば、世界はデザインされたものであふれています。書籍などの印刷媒体、広告、Web、サイネージなど、デザインにおけるイラストレーションの活躍の場はたくさんあります。

クリエイターの「正直なわがまま」が人の心を動かす

谷口 広樹・作 長野冬季オリンピック|開会式プログラム
谷口 広樹・作 無印良品|「無印良品大引越」|ビルボード広告
遠藤 拓人・作  『ヒポクラテスの試練』装画 | 祥伝社刊 / 新聞連載小説『いとまの雪』挿絵 | 夕刊フジほか

谷口:活躍の場はありますが、誰もがプロとして活躍できるわけではありません。自分の世界観を持って、他の誰にも描けないオリジナルな絵を描く人だけが、絵を職業にできるのです。まず、「絵で飯を食う」という気合と覚悟を持ってください。やる気さえあれば道は拓けます。そして、大切なのはオリジナリティです。クリエイターの「正直なわがまま」が人の心を動かすのだと思います。

遠藤:この研究室には絵を描くことが大好きな人たちが集まっています。私たち教員は、ひとり一人がオリジナリティをもった作品が創り出せるクリエイターになれるように、学生たちを育てています。

※所属・職名等は取材時のものです。

デザイン学科

幅広い学びから自分の専門を極め、一生走り続けられるデザイナーになる。

建物などの生活空間や工業製品、ポスター、雑誌、Webなど、私たちの暮らしは様々なデザインで彩られています。幅広い領域の中から自分の可能性に気づくために、本学科では1・2年次に一通りのジャンルを学び、その上で自分の専門に進めるカリキュラムを用意。現役クリエイターとして実績のある教員が、生涯にわたり活躍できる実践力を鍛えます。