
足跡
2019.7.9
東京工芸大学芸術学部卒業・大学院修了制作展2019レポート(写真学科)
「メディア芸術の拠点」として、芸術学部の全学年が2019年4月から中野キャンパスへ集結しました。学生達が積み重ねた知識や技術を遺憾無く発揮する、芸術学部卒業・大学院修了制作展(以下「卒展」)がその中野キャンパスにて2月に開催された際の模様をレポートします。
当日は多くの学生・その家族・卒業生などで大いに賑わいました。最終日には卒業制作を行なった学生ほぼ全員が集まり、仲間と楽しそうに話をしたり、来場者の方へ作品について生き生きと説明をしたりしていました。その表情には、作りきったという達成感と、無事完成させることができた安堵の色も見ることができ、早春の穏やかな空気とあいまってとても晴れやかなものでした。
今回は、写真学科の会場の様子と学生の作品を一部ご紹介します。
写真学科

芸術情報館の開放的なエントランスを入るとすぐに大きな作品が出迎えるインパクトのある展示。色とりどり・思い思いの写真が展示され、学生が来場者と作品の前でディスカッションしている様子をあちこちで見ることができました。
レンズの中に見つけた自然と人間の共存する美しさ

写真学科細川大蔵さん

大学3年生までは自然と人工物を対比させ、「人間が自然を破壊している」というネガティブな視点から作品づくりをしていましたが、撮影していくにつれ、必ずしも全てがそうではない「調和の美」を見出すようになりました。「服を着る」という人間独自の行動もその一環であると考えるようになり、4年生からは人物・ファッションも撮影するようになりました。テーマが「人と自然」のため都心で撮れないものが多く、車で遠征するなど、モデルとのスケジュール調整には苦労しました。
卒展ではたくさんのお褒めの言葉をいただいたとともに、「もっとこうしてみたら?」などのアドバイスもいただき、次の作品へのヒントに繋げることができました。卒業後はスタジオに就職し、カメラマンとして働きます。より多くの人の心に残るような影響力のある写真を撮り、そしてゆくゆくは大きな広告などを手がけてみたいです。
※所属・職名等は取材時のものです。
実践的な教育が写真に関わる全ての仕事で通用する真のプロを育てる。
1923年創立の「小西写真専門学校」をルーツとする本学科は、日本で最も長い歴史と伝統を誇る写真教育機関です。90年以上の歴史の中で培われた教育ノウハウは、他校の追随を許しません。写真技術だけでなく芸術分野の専門科目を学ぶことで総合力を習得。写真に関わるあらゆる領域で活躍できる真のプロフェッショナルを育てます。
