足跡
2020.8.6
東京工芸大学芸術学部卒業・大学院修了制作展2020レポート
「東京工芸大学芸術学部卒業・大学院修了制作展」は、芸術学部の7つの学科と大学院芸術研究科の学びの集大成です。
教職員も学生も、この日のために一丸となって準備を積み重ねてまいりました。
未来のメディアアーティストたちの、各々の個性的な発想と創造性に富んだ作品を一部ご紹介します。
写真学科
野澤さん
今まで関わってきた大切な人を撮影しました。出会ったことのない人でも、写真をみてその人らしさが伝わるような自然体のポートレートです。「自分が何を撮りたいか」を大前提にしたため、最終的に納得のいく形にできました。春からは、写真スタジオに就職します。アシスタントからスタートし、プロカメラマンを目指します。
映像学科
高橋さん
卒業制作展という節目において、原点回帰で自由な気持ちをテーマにしました。大学では実写作品とアニメーション作品を学んできました。
集大成として、卒業後も続けられる映像フォーマットをAdobe Character Animatorを使用して制作しました。この作品をシリーズ化し、YouTubeにもあげていきたいです。
デザイン学科
岡村さん
地元静岡市の英雄「清水次郎長」生誕200年のプロモーションを皮切りに「静岡市についてもっと知ってもらいたい」と思い、制作に取り組みました。インターネット上の情報に頼らず、現地調査を行ったことでプロモーション戦略を立てることができました。
この経験を生かし、将来はデザインで地方や地域の魅力を伝えていきたいです。
インタラクティブメディア学科
関さん
入学後、プログラムで制御できる2Dのアニメーションの描画に興味を持ちました。一般の方にもプログラムを組み上げたりする面白さを体験してもらいたいと思い、この作品を制作しました。複雑なプログラムを作成する一方、体験者にはわかりやすく遊べるように心がけました。
卒業後はエンジニアとして人生を歩んでいきます。
アニメーション学科
内藤さん
手描きのアニメーション技術を学び、元々好きだったモーショングラフィックスを組み合わせ、「自分の映像の表現の幅を広げていきたい」という入学当初の想いを体現した作品です。絵コンテの部分に7割ほどの時間を割き、自分が納得いくまで何回も練り直してから描き始めました。
卒業後は、映像クリエイターとして働きます。
ゲーム学科
加藤さん
自分がVR体験時に酔ってしまった経験から、「シャチと旅をするVR映像」をコンセプトに、VR初心者の方でも遊べる優しい雰囲気の作品を制作しました。グループ制作のため、意思の疎通と情報共有が難しかったですが、プレイヤー側の気持ちは忘れずに制作できました。
春からはプログラマーとしてゲーム会社に就職します。
マンガ学科
ライさん
中国の妖怪たちの昔話をアレンジした作品です。
中国人留学生として日本で生活していることから、妖怪の衣装などを日本人の好みにアレンジし、中国の文化を伝えたいと思い制作しました。背景画は苦手でしたが、先生から学んだ「背景を描くことはキャラクターのいる世界をつくること」を制作にあたり大切にしました。
※所属・職名等は取材時のものです。