特集
2022.4.14
日本アカデミー賞「ドライブ・マイ・カー」で最優秀録音賞と最優秀編集賞を卒業生が受賞
映画『ドライブ・マイ・カー』とは
この度は、最優秀録音賞、最優秀編集賞の受賞おめでとうございます!
伊豆田さん:ありがとうございます。いろいろな方からお祝いの言葉を頂き、嬉しいです。
山崎さん:まさか最優秀賞を受賞できると思っていなかったので、とても嬉しいです。カンヌ国際映画祭の後に日本、アメリカと評価が広がるという現象に驚いています。
映画の撮影、編集で苦労した点や意識したことはありますか?
伊豆田さん:車内で音を録るのが大変で、マイクの設置場所など試行錯誤しながら録音しました。また、現場ではスタッフ同士で敬意を持って仕事をするという事を大事にしていました。
山崎さん:脚本を読んだ時に文字として理解したつもりが、実際に映像とリンクさせると自分の理解を超えていた瞬間が何度かありました。そこについていくのに、自分の中で何か足りないものを感じたので、超えるべきものがあると思いながら編集をしていました。
仕事の醍醐味を実感できる瞬間を教えてください
伊豆田さん:録音していると思われないように、音を録れた時が嬉しいです。
役者さんにマイクがあることを意識させてしまうと音が変わってしまうと思うので、衣装に応じたピンマイクの位置など設置方法にも気をつけています。
山崎さん:自分で編集した作品を編集点を気にせずに見ることができた時に、完成したという達成感があります。また、脚本にないシーンを編集で作った時に、自分のアイディアが上手くはまると嬉しいですね。
大学時代に将来の方向性を決めたきっかけを教えてください
伊豆田さん:入学時はカメラマンを目指していました。実習で映画を撮る時に録音を担当することになったのをきっかけに、録音という仕事に興味を持ちました。
山崎さん:私は、監督を目指して学んでいた時に編集という仕事に出合い、映像を組み立てて行く作業に面白さを感じるようになりました。
後輩へ向けてアドバイスをお願いします!
伊豆田さん:大学には同じ志を持つ仲間がたくさんいるので、刺激し合いながら制作することは大切です。また、サークルや学部を超えた活動を通じて、在学中により多くの人と関わることで、社会に出た時にきっと役に立つと思いますので積極的に行動し夢に向かって進んでください。
山崎さん:大学の4年間は本当にあっという間に過ぎます。受動的に学ぶのではなく、制作や発表など能動的に学ぶことが夢へ近づく道です。芸術学部は、都心にあるので在学中に映画館や美術館などに足を運び、様々な文化に触れることも大切。たくさんの経験は人生を豊かにし、制作活動に生かすことができます。
※所属・職名等は取材時のものです。
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