研究

2017.3.1

プロジェクションマッピングで「アニメーションで何ができるか」を追求

芸術学部 アニメーション学科
橋本ゼミ 橋本裕充 助教

「何かおもしろいことをやってやろうじゃないか」

アニメーションマッピング 岡山県真庭市(勝山)の造り酒屋の壁面をプロジェクションマッピング。学生達の勉強の場であると共に、町おこしの観光イベントとして定着。

「モニターに向かって一人でチマチマと作品を作るだけでは面白くない。大学で同じアニメーションを学ぶ人間が集まっているのだから、みんなが力を合わせ、外に向かって何かおもしろいことをやろうじゃないか」本学のアニメーション学科を創設した古川タク先生がいつも語っていた言葉。橋本助教は古川タク先生と共にこのゼミを創り上げてきました。

「何かおもしろいことをやろう。その気持ちを持ち続けること。アニメーションだけでなく、モノを作る人間にとって最も大切な魂。それを大学時代に教えてあげたい。そんな古川タク先生の精神を受け継いで伝えていこうと思っています。

過去には『アニメーション南蛮屏風』を作ってポルトガルに持ち込んだり、長野県の『かまくら祭り』で『かまくら』を作って上映会を行ったり、金沢の茶屋街の建物に上映するイベントを行ってきました。ここ数年は、岡山県の真庭市で、造り酒屋の壁面をプロジェクションマッピングするイベントを行っています」と橋本助教。

橋本ゼミでは、 共同作業で「アニメーションに何ができるのか」を追求しています。学生たちにとっては、自分自身の個性や能力を深く認識する作業であり、チームの一員として自分の持っている力を最大限に発揮する場でもあります。その結果として多くの人に喜びや感動を与える体験をするのです。それは人間が強く生きるための基本となるもので、どのような職業やどのような場面であっても通用するものです。

プロジェクションマッピング合宿で大きく成長

「3年生の夏休みの約10日間、合宿生活をします。それまでに作ってきた作品をプロジェクションマッピングで上映するのですが、これがとんでもなく過酷な作業。昼に調整を行い、夜にはテスト上映し、翌日の昼には問題点を解決する毎日。

このイベントは岡山県や真庭市も協力して補助金も出してくれています。地元の人たちに愛され、このイベントの時期に合わせて帰省する人たちもいるほどです。地元のお母さんたちが手作りの料理を差し入れに持ってきてくれて、おいしくて豪華な夕食をいただくことができます。学生たちは大変な苦労もしますが、同時にアニメーションが人々を楽しくさせ、幸せにするのだという成功の体験を積むことができる。これは貴重な体験で、合宿後には人間として大きく成長しています」

このゼミの卒業生たちはアニメーション業界だけでなく、ゲーム業界や個人作家など、様々な分野でたくましく活躍しています。

アニメーション学科

日本の4年制大学で初めて設置されたアニメーションを多角的に学べる学科。

日本アニメーションの世界への拡大、そして進化をいち早く察知し、他大学に先駆けて誕生したのが本学のアニメーション学科です。コンテンツ産業として、まだまだ拡大の可能性が期待されているアニメーション界を担う、コンテンツクリエイターの育成を行っています。アニメーターのみならず、幅広い産業界に活躍の場を広げていることも特徴です。