研究

2017.3.1

今後の産業の中核をなしていくのはインタラクティブメディア

芸術学部 インタラクティブメディア学科
ソフトウエアデザイン研究室 野口 靖教授

インタラクティブメディアとは

そもそも、インタラクティブメディアとは何でしょうか。従来のテレビ、新聞などのマスメディアが一方的に情報を提供するのに対して、インターネットのサービスに代表されるような「対話型」や「参加型」の媒体のことをインタラクティブメディアといいます。情報伝達の形が双方向的な、LINE、Twitter、Facebook、ニコニコ動画、ソーシャルゲーム、スマホアプリ、体験型展示などは全てインタラクティブメディアです。

作った作品の社会的意味を考える

食品中の放射性物質検査インタラクティブマップ ウェブ技術を最大限活用して、日本中の食品中の放射性物質検査結果が一目で分かるように、インタラクティブマップ上に表示している。 公式サイト : http://foodradiation.org/map/

「ソフトウエアデザイン研究室ではプログラミングとデザインを中核としたソフトウエアの開発を行っています。例えばデータビジュアライゼーションと呼ばれるデータの視覚化。日本全国の食品中の放射性物質検査結果を色と形で分かりやすく解説したインタラクティブマップをWebで公開しています。単に美しいものを作るだけでなく、自分の作った作品が社会にとってどのような意味があるのかを考えるように、半期に一度は社会的な問題を取り上げたディベートを学生たちにはしてもらっています。論理的に考えて発表すること、プレゼンテーション能力を身につけることは、将来どのような職業についても活かされると思います」と野口靖教授。

社会が求める人材を養成する最先端の学科

インターネットを中心とするIT産業の売上高は1995年と比較すると3.4倍に拡大し、現在も右肩上がりの成長を続けています。また、新聞、雑誌、ラジオ、地上波テレビの広告が伸び悩む中、インターネット広告の売上高は2014年には1兆円を突破し、堅調な成長を続けています。このようにインタラクティブメディアに関する事業は最も成長する分野であり、日本の産業の中核をなしていくことは間違いありません。

それ故にこの研究室の就職率はとても良く、卒業生たちはIT産業、Web事業、アプリ開発、Web広告などの分野で活躍しています。東京工芸大学は他の芸術系大学や工学系の大学とは違って芸術学部と工学部の2学部の構成で、社会が求める人材を養成している特徴的な大学です。インタラクティブメディア学科はその最先端の学科だといえます。

常に勉強を続けなければならない分野

そして、野口教授は学び続けることの大切さを語ります。「コンピュータ関連の分野は技術革新のスピードが早く、対応力が問われます。だから学生も教員も常に勉強を続けなければなりません。表現の可能性がその時代の技術に大きく依存しているが故に、逆にコンセプトや思想が重要になるだろうと考えています。また、表現と技術のバランスをどう取っていくかも大切だと思います」

インタラクティブメディア学科

まだまだ進化する双方向メディアを学び、次代を拓く人材を目指して。

本学科の卒業生がエンターテインメントやアート、ITなど、あらゆる産業界で活躍できるのは“双方向性を備えた”インタラクティブメディアを習得しているから。学ぶ領域は非常に広く、時代のニーズを捉えた幅広いカリキュラムを用意しています。年次が上がるごとに、自分の目標とする領域を専門研究し、次代のメディアを担う人材を育成しています。