足跡

2018.2.6

「中野祭」「工芸祭」学園祭を支える実行委員長

「中野祭」「工芸祭」
学園祭実行委員長

東京工芸大学では、毎年秋になると中野キャンパスで「中野祭」、厚木キャンパスで「工芸祭」と、二つの学園祭が開催されます。2017年は10月8日(日)、9日(月・祝)に「中野祭」、10月28日(土)、29日(日)に「工芸祭」が開催されました。それぞれ学園祭当日にお邪魔し、両学園祭の実行委員長にお話を伺いました。

子供たちにも大人気「中野祭」

元気いっぱい中野祭実行委員長(芸術学部アニメーション学科3年)の中閑(なかん)清美さん、「百器衆」の皆さんと。

今年の学園祭テーマが「和ホラー~楽しみ色々~」ということで、おどろおどろしくも色とりどりの装飾や演出をおこない、とても華やかで楽しい雰囲気の学園祭になりました。

実行委員の目標に「子供たちを多く呼ぼう」を掲げ、イベントに「お化け屋敷」や「スーパーボールすくい」「妖怪お面塗り絵」など子供たちが気軽に喜んで参加しやすい企画を設け、さらに近隣小学校や幼稚園の先生方にご協力いただき、児童たちへ案内ビラを渡して来場を促す活動を行いました。それらのおかげで、昨年よりも来場者を多く呼ぶことができました。

芸術学部の3年生、4年生が通学する中野キャンパスの中野祭実行委員会の最大の悩みはスタッフの数が足りないこと。学園祭実行委員のOBをはじめ、今年は、各クラブ団体がボランティアで参加して頂き、助けられながら、無事に成功することができました。芸術学部の中野キャンパスならではの創造性で思い浮かんだアイディアを一つ一つ実現させていきました。

例えば、東京の谷中を中心に活躍する集団「百器衆」(古い道具は100年たつと霊魂が写り付喪神になるという伝説を基に、昔ながらの道具をモチーフにした付喪神キャラクター)の皆さんによるグリーティング(練り歩き)で、「中野祭」の今年のテーマである和ホラーの雰囲気で構内を盛り上げてもらい、さらに付喪神の仲間には、東京工芸大学のオリジナルキャラクター「100年前のカメラ」も入れてもらいました。

また今回、特に子供たちに人気だったのが、「妖怪お面塗り絵」というキツネや猫のお面に絵の具で絵付けができるコーナー。真っ白なお面に、自由にペイントした後は、オリジナルお面をかぶって周りの人を驚かせ、まるでハロウィンのようなワクワクした気分で練り歩く子もいました。

「学園祭実行委員はたくさんの人と関われることが魅力のひとつです。それに、大学は高校生のときよりも、催しが自由に企画できます。中野キャンパスは都内にあるので、著名人をゲストで呼ぶような場合にも選択肢が広いのもいいですね」と中閑さん。芸術学部は2019年4月から全学年の学生が中野キャンパスへ通うようになります。アットホームな雰囲気は残しつつも、更にパワーアップした「中野祭」を期待してください。

前代未聞!台風の中での「工芸祭」

10月28日、29日に行われた第50回「工芸祭」のテーマは「五重奏曲~quintet~」。みんなの力を合わせ最後には美しいフィナーレを奏でたいという思いと、開催50回目記念の「ゴジュウ」をかけています。

少人数で運営する中野祭実行委員会と違い、「工芸祭」の実行委員である「学園祭実行委員会」は137名と大所帯です。それぞれ役割分担を決め組織的に動きます。そんなメンバーを束ねる実行委員長は工学部生命環境化学科3年生の甲斐雅人さん。中学高校で文化祭の実行委員の経験はなく、大学1年生のときに友達に誘われたことが実行委員の始まりでした。2年生のときには実行委員会副委員長を経験し、2017年、委員長になりました。今までの経験で見つけた課題を改善し、次につながる学園祭にしようと準備を重ねてきたそうです。

第50期学園祭実行委員長(工学部生命環境化学科3年生)の甲斐雅人さん

「今回は工芸祭50回目という節目の年なので、『新たなスタートを』と考え、いろいろと工夫してきました。今まで体育館にあったライブステージをキャンパスの中庭に移動することで人の流れを変えたり、より多くの方に来てもらうために若者に人気のアニメ声優をゲストで招いたり、広報活動に力を入れたり…なのに、悔しいです」

と肩を落とす理由は、台風予報まで出た天気。28日、29日両日とも大雨に見舞われてしまいました。過去にも、工芸祭前日に行われる前夜祭が台風だったことはありましたが、工芸祭当日にこのような天気になったことはなく、まさに前代未聞の事態。中止するか、開催するかの難しい判断が実行委員長の甲斐さんに委ねられました。

ギリギリまで悩みましたが、「参加するみんなが今まで一生懸命に準備していたのはわかっていたので、中止することは考えられなかったです」と、当日の終了予定時刻を20時から18時に繰り上げ、ステージのパフォーマンスも、誰かの発表を中止するのではなく、それぞれの発表時間を少しずつ短縮してもらうことで対応することに決定しました。

「昨日は一睡もできませんでした」と語る甲斐さんをはじめ、実行委員のみんなが調整や連絡で走り回り、大雨の中の工芸祭を無事開催することができました。トラブルに見舞われても、できることを最後までやり抜いた実行委員の皆さん。縁の下の力持ちとしての実力を発揮していました。

未経験からの実行委員長を乗り切った中閑さん、1年生からの経験を生かし、トラブルを乗り越え、次につながる学園祭を作りあげた甲斐さん。お二人とも貴重な経験を積んで成長し、充実した表情が印象的でした。