研究

2018.2.26

「人工筋肉」などの未来を拓く新しい素材を開発

工学部 生命環境化学科 バイオミメチック材料研究室
平岡一幸 教授

生命は神秘に満ちている。バイオミメチック材料研究室では生命体の優れた機能に人工的に設計・構築した材料で、人工筋肉や人工臓器を作る研究を行っています。

未来を拓く新しい素材開発を目指す

棒状分子と鎖状分子との混合物から得られたミエリン鞘の類似体

「バイオミメチック(biomimetic)とは、生命体を模倣した材料のことです。木綿を模したポリエステル、絹糸を模したナイロンなどが知られていますが、最近では、生命体を構成する物質として、両親媒性物質、高分子、液晶などの柔らかい秩序構造を持つ分子や分子集合体(ソフトマテリアル)が注目されています。皮膚、筋肉、さらには多くの臓器などもソフトマテリアルが複雑に組み合わされて出来ています。我々の研究室は、生命体の持つ高度で神秘的な機能を手本とし、未来を拓く新しい素材開発を目指しています。例えば、電気で反応する液晶と、伸びたり縮んだりするゴムを化学的に組み合わせることによって人工筋肉となる材料を作り出す研究です」と平岡教授。

今できる最大限の成果を世界に向けて発表

学生のモチベーションを上げるには「目に見える研究」が重要なのだと言います。そして平岡教授は全ての学生たちに学会での発表を義務づける一方、彼らの成果を欧文の論文誌に投稿することを心がけています。「学生ですから、研究に未熟なところがあるかもしれません。しかし、今できる最大限の成果を世界に向けて発表することが大切なのです。論文が印刷物となって自分の名前が載ることには意味があるのです。努力をしている人にはチャンスは必ずやって来ます。チャンスを逃さないためにも日々の努力を積み重ね、自信を持って研究するように指導しています」

(トップ画像:平岡一幸教授の後ろにある装置は「超伝導を利用した500MHz各磁気共鳴装置」)

生命環境化学科

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