研究

2019.5.27

より快適で省エネルギーな環境建築で持続可能な社会の実現を目指す

工学部 建築コース/建築学科 建築環境計画研究室
山本佳嗣准教授

バランスの最適化が大きな課題

「私は組織系建築設計事務所で12年間、空調衛生設備設計と建築物の環境配慮計画を行い、20物件以上の設計を担当してきました。そうした仕事をする中で『より優れた環境建築を実現するための研究を行いたい。そして未来を託せる若者を育てたい』という思いが強くなり、この大学に来ました」と山本佳嗣准教授。

地球温暖化が進み、省エネルギーが人類の大きなテーマとなっている現在、この研究室では人々が快適で健康に暮らしながら、消費エネルギーを最小限にする建築物の研究や持続可能な社会を実現するための研究を行っている。

「室内環境の向上とエネルギー消費はトレードオフ(相反)の関係になることが多く、バランスの最適化が大きな課題です。この研究室ではヒトとエネルギーの両面から研究を行い課題の解決に取り組んでいます。具体的には「通風・自然換気班」「環境建築デザイン班」「次世代空調システム班」の3つの班があり、通風によって室内の温熱環境と空気環境を制御する自然換気システムや光と熱のバランスのとれたファサードシステム、高度な省エネルギーシステムを永続的に賢く運用するためのコミッショニング手法などについて研究を行っています」

環境建築の実測調査

『50年後、100年後の未来を創っていく』

設計の現場で豊富な実績を持つ山本准教授は社会で役立つ実践的な教育を行っており、卒業生は建設会社・設計会社・設備施工会社などで即戦力として活躍している。「環境建築の分野は一般的な建築とは違う特殊な研究と思われがちですが、持続的可能な社会を実現するには全ての建築に対して環境建築の思想が必要と考えています。自分たちの研究が建物に反映され、やがて都市になっていきます。学生たちには『50年後、100年後の未来を創っていく』という高い志と倫理観を持って研究に打ち込んでもらいたいと思います」

学生の声

この研究室は色々な経験ができる研究室です。実際の建築物の見学や、企業の研究現場の見学など、様々な建築事例から建築に対する考え方を深く考察することができます。優しくてとても頼りになる山本先生の下でみんなで助け合いながら楽しく研究を行っています。

化学・材料コース

学生一人ひとりの興味に応じた専門分野を学び社会で求められる建築のプロを目指す

少人数制の設計製図演習、充実した実験設備、そして教員と学生の距離の近さが最大の魅力。建築関連の基礎知識に加え、得意分野に合った専門知識を学ぶことで、建築の専門家を目指します。「建築」「構造」「環境」の3分野のデザインをバランスよく習得できる点も特徴です。