体験

2017.6.15

近代建築の名作「ファンズワース邸」の模型作り体験

建築学科
2017年春のオープンキャンパスにて取材

2017年の工学部「春のオープンキャンパス」建築学科では、建築模型の製作体験が行われました。
建築模型は、設計のアイデアをねったり、設計した建築の完成後の姿を知るためにつくられるもの。パソコンで3D画像が描けるようになった今も、欠かせない工程のひとつです。

建築学科の学びの中心は「製図室」

会場となったのは、建築学科の学びの中心となる「製図室」。建築学科の学生が、普段から設計製図の授業などで利用している広々とした教室です。

指導を担当したのは、近代建築史を専門に研究する海老澤模奈人教授です。

「建築とは、当然、立体的なものですが、実際の設計で用いる図面やスケッチは2次元的なものです。しかし建築物が3次元的なものである以上、図面だけではイメージしづらい部分が多くあるため、模型を製作するんですよ」

大学の建築学科では、図面と模型の両方を使いながら設計を指導していきます。東京工芸大学では1年から製図だけでなく模型製作にも力をいれ、立体としての建築物の本質をつかむ感覚を養っているそうです。

近代建築の名作「ファンズワース邸」の模型をつくる

ファンズワース邸は、近代建築の三巨匠の1人とされるミース・ファン・デル・ローエが、1951年65歳の時に、アメリカのイリノイ州に建てた別荘建築。直線的でシンプルなデザインで建築模型の入門編としてぴったりという理由で選ばれました。

使用するアイテムは、カッティングボード、定規、カッター、ペンと、まるで図工の時間に使うようなかなりシンプルなものばかりです。模型本体に使うのは、発泡スチロールの表面に紙をはったスチレンボートという材料です。今回はそこにあらかじめ建築の図面が複写されていました。カッターを使って、そこからパーツを切り出していきます。

2時間ほどで完成!

すべてパーツを切り終えたら、専用ののりを使って順番に組み立てていきます。高校生たちは、どの作業も地道で細かいため苦戦しながらも、各自で作業に没頭。建物周辺の樹木の代わりとして、乾燥させたカスミ草を植えつけて完成しました。

高校生のみなさんは、建築物を建設するプロセスのイメージが、少し湧いたのではないでしょうか。