研究

2017.6.3

緑の大地からエネルギーをもらいたい

工学部 生命環境化学科
バイオ有機電気化学研究室 岡野光俊 教授

燃料電池を利用して生命と環境の両分野に貢献する

バイオ有機電気化学研究室では、燃料電池を利用して自然界からエネルギーを取り出す研究、生体内の反応系を模倣する研究、有機合成の過程でエネルギーを回収する研究などを行っています。

燃料電池というと水素と酸素(空気)を利用した燃料電池が有名ですが、もっと様々な化合物を燃料として利用することができるといいます。この方法で植物の師管液の成分化合物から発電すると、地球にも植物にも(?)やさしい発電システムとなるそうです。また、生体内の反応系のうち酸化還元反応の組み合わせでできあがっている系で起きている現象を、燃料電池を複数個組み合わせることによって、その現象を模倣する系を組むこともできるそうです。

さらに、工業的に行っている有機合成のうち酸化還元反応に相当するものは、燃料電池を利用すると、反応とともに放出されるエネルギーを電気エネルギーとして回収・利用できるそうです。

原理的に可能であることを見つけ出してその実現にチャレンジすることは、先生にとって大変楽しいことのようです。「環境を良くしたいという30年以上前からの私の想いがテーマになっています」と岡野教授。

研究は宝探し。楽しく努力することの大切さを伝えたい

全国の大学教員のほぼ100%が研究をするために大学教員になったと言う中、岡野教授は教育がやりたくて大学の教員になったと公言します。

「頭にちっとも入っていかない!という経験は誰にでもあります。そういう時は、頭の中に知識の入る場所を作ってあげることが最も重要と考えています。それは、整理して入れることができる棚であったり、知識が次々とくっついていく小さな結晶の核だったりします。これができてしまえば、知識の定着は、加速度的にその速度が高まります。」
「楽しく努力することの大切さも併せて伝えていきたいですね。研究は宝探しだと思う。研究での宝探しは、宝が見つかる可能性が圧倒的に高い。そして何より宝探しほどワクワクするものはない」と語ってくれました。

生命環境化学科

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