仕事

2020.8.13

先輩訪問 ー『スター・ウォーズ』などのVFX技術を開発ー

大切なのは「夢中になれる何か」を持つこと、その「何か」を見つけるのは大学時代
自分の得意技を磨き、海外で活躍してほしい

鈴木 剛夫さん

1997年3月 工学部 画像工学科卒業
1999年3月大学院工学研究科博士前期課程修了
大学院修了後SEGAに入社。その後OptGraphを経て渡米し、ESCEntertainmentに入社。
その後、Sony Pictures Imageworks、Digital Domain などを経て、2012年にILM(インダストリアル・ライト&マジック)に移籍。
ILMの技術力を支えるR&Dエンジニアとして活躍中。

ILMでR&D(研究開発)エンジニアとは、どのような仕事ですか?

 完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が昨年公開され、アカデミー賞「視覚効果賞」にノミネートされるなど大きな話題となった。この作品を始めとする数多くの作品を手がけるILMでR&D(研究開発)エンジニアとして活躍しているのが今回の先輩、鈴木剛夫さん。

鈴木剛夫さん(以下鈴木)アメリカでは映画制作に必要なソフトウエアは自社で独自に開発します。R&Dエンジニアが開発したプログラムを使って、VFX(視覚の特殊効果)アーティストが様々な名作を世の中に送りだしていくのです。
自分が手がけた作品が世界中の人々に感動を与えていることが嬉しいですね。印象深い作品はアメリカに来た当初に手がけた『マトリックス』のⅡとⅢ、『ベンジャミン・バトン数奇な人生』などがあります。

エンジニアを目指したきっかけは?

大学3年の頃まではコンピュータに関する知識はゼロに近い状態だったという鈴木さん。転機になったのは研究室に入ってから。

鈴木:研究室で3DCGのアプリケーションを使っている同級生と出会い、その魅力にハマってしまいました。大学院に進学後、工学研究科に籍を置きながら、芸術学部のメディアアートに関係した研究室にも通わせてもらいました。例外的なことを認めていただいた母校の工学部と芸術学部の先生方にはとても感謝しています。あの大学時代が無ければ、今の自分は無いと思っています。

後輩へアドバイス

私は今、世界中から集まってきた技術者たちと共に仕事をしています。共通して言えることは、夢中になれる「何か」を持っていること。大学で何を学んできたかは問われませんが、生涯にわたって情熱を持ち続けられる「何か」を見つけられるのは大学時代だと思います。後輩のみなさんも是非、自分の得意技を磨き、若いうちに海外に出て広い世界を体験してほしいと思います。

ILM(インダストリアル・ライト&マジック) とは

ILMのエントランス(サンフランシスコ)
アメリカの特殊効果及びVFXの制作会社。1975年、当時『スター・ウォーズ』を作ろうとしていたジョージ・ルーカスが、今までにない特殊効果を生み出したいと考え、最初のILMを開設。『スター・ウォーズ』『インディ・ジョーンズ』など数多くの特殊効果/視覚効果の作品を手がける。2012年、ウォルト・ディズニー・カンパニーのルーカスフィルム買収により、ディズニーのグループとなった。

※所属・職名等は取材時のものです。

情報コース

コンピュータの基礎から最先端の人工知能までを学び将来の選択肢を広げる

コンピュータを自由自在に操り、社会問題を解決できる能力を身につけます。コンピュータの基礎・専門知識の獲得にとどまらず、その知識と技能を活かして、様々な分野へ挑戦していける広い視野と応用力も養います。実習科目に加え、多彩な講義を用意しています。