体験

2017.5.22

レンズを学び、一眼レフで撮影し、ジオラマ風写真の加工を体験

工学部メディア画像学科
スプリングスクール2017レポート

2017年3月28日(火)に、「工学部 メディア画像学科 スプリングスクール2017」が開催されました。
メディア画像学科の3名の教員の指導のもと、カメラのレンズ講座や一眼レフを使っての撮影会、画像処理用のソフトウェアのフォトショップを使ってジオラマ風の写真の仕上げ方などを教えてもらいました。

写真部所属の高校生を中心とする約15名ほどが参加してくれましたので、その様子をレポートします!

レンズの開発に20年以上携わってきた教授による、レンズ講座

渋谷眞人教授

3人のうち、まず最初に登場したのは、有名カメラメーカーでレンズの設計・開発に24年間も携わった、光学設計研究室の渋谷眞人教授。民生用カメラだけではなく、人工衛星から地球を観測するためのレンズ開発にも携わるなど、超解像技術発明の分野では、著名な先生です。

「東京工芸大学は、1923年に小西本店(現在のコニカミノルタ株式会社)の創始者七代目杉浦六右衛門さんが写真を撮影する機器を工学的に研究し、撮影される写真を芸術に追求するという目的持って創設されました。日本でレンズ設計を教えている大学がほとんどない中、東京工芸大学では、こうした伝統のもとにレンズ工学の研究や教育が盛んに行われてきたんですよ」

と渋谷先生。レンズの仕組みに関する説明、ソフトウェアを使ってのレンズ設計の仕事の実演、写真のピントが合っている範囲のことをさす“被写界深度”についての解説を数式を使って行うなど、大学に入学してからの授業を思わせる講義が行われました。

1人1台一眼レフを持って、撮影会へ

大学に隣接する梅林を訪れ、撮影会

渋谷教授に絞りの設定を教えてもらった後、1人1台ずつ一眼レフを持って、東京工芸大学近くの梅林へ撮影に行きました。梅の花を題材に、ピントを調整して、背景のぼかしなどを楽しみました。

また、パソコン用ソフトウェア「フォトショップ」を使って画像処理を学ぶため、隣接する桃畑から丹沢山麓へ続く街並みの遠景の撮影もあり、高校生たちはリラックスした雰囲気で、おもいおもいの写真を撮っていました。

撮った写真を綺麗な色にする技術

東吉彦准教授

再び教室へと戻ると、参加者は撮影してきた写真のデータを取り込み、フォトショップを使って明るさや色調補正。初めて触る人は、苦戦しながらも、先生やアシスタントの大学生にアドバイスを受けながら真剣に取り組んでいました。

解説していただいたのは印刷や色彩の研究をされている東吉彦准教授。東准教授には、蛍光灯や白熱灯など、様々な光の条件下での写真の色の見え方の違いも教えていただきました。同じ白でも蛍光灯だと黄色っぽく、白熱灯だと青っぽく写ります。それを普通の白に調整するホワイトバランスの操作の仕方もフォトショップで教わりました。今回撮影し加工した写真は最後に東准教授に印刷をしてもらいました。

人気のジオラマ風写真にするデジタル加工体験

森山剛准教授

映像メディア研究室の森山剛准教授の講座では、ジオラマ風の写真にする加工体験も行われました。今回学んだ被写界深度やホワイトバランスの知識を応用することで面白い試みができるそうです。

ポスタリゼーションによって色数を減らし、さらに風景の色を原色に近づけて光沢を与える色調補正を行うとおもちゃっぽい錯覚を生み出すことができるんですよ

森山准教授によれば、人間の目は、展望台から遠くの景色を見る時には広範囲にピントを合わせ、目の前の模型などを見る時は一部分にだけピントが合う。そこで、全体的にピントの合った風景写真を、画像処理で被写界深度を浅くすること(一部にのみピントを合わせること)で、模型の世界のようなジオラマの世界が表現できるとのことです。

こちらが今回撮影、加工した写真です。フォトショップでの演習中は、以前自分で撮影していた写真を、色調補正してみたり、ミニチュア風に加工してみたりと習ったことを早速応用している高校生も。盛りだくさんの内容ながら、楽しんで学んでいる姿が印象的でした。和気あいあいとした雰囲気で撮影した写真のデータや印刷した写真をお土産に持って帰りました。